近年、多くの疾患が様々なストレスによって引き起こされることから、細胞のストレス応答機構を探ることは、ストレスに対する生体防御機構を知るうえで重要な研究課題である。細胞のストレス応答反応の一つとして、細胞に対して熱ストレス・ミトコンドリア機能障害・酸化ストレス・UV照射などのストレスを与えると、ストレス顆粒と呼ばれる凝集体が細胞質に形成されることが知られている。我々は、ストレスの種類に応じてTIS11がストレス顆粒に局在することを初めて発見し、ストレス顆粒内でTIS11がmRNA不安定化因子として機能していることを報告した。
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