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2007 年度 実績報告書

ベンゼン環を骨格に持つπ電子充填型核酸類縁体の合成と活用

研究課題

研究課題/領域番号 18590095
研究機関岐阜大学

研究代表者

上野 義仁  岐阜大学, 工学部, 准教授 (20250467)

キーワード核酸 / DNA / ペンゼン / 検出 / siRNA / ビーコン / マイクロアレー / 遺伝子
研究概要

本研究では、筆者が開発したベンゼンーリン酸骨格から成る核酸類縁体をモレキュラービーコンのステム部位に導入したより高感度なヌクレアーゼ耐性な新しいモレキュラービーコンを作成すること、および、ベンゼンーリン酸骨格をダングリングエンド部位に導入したヌクレアーゼ耐性な新しい遺伝子発現抑制用のsiRNAを合成することを目的とし、研究を行なった。有機金属試薬を用いたクロスカップリング反応による合成法を検討した。G誘導体で縮合収率が低い問題点があった。そこで今回、2-アミノ-6-クロロプリンのBoc保護体を原料として縮合反応を検討した。その結果、目的物を良好な収率で得ることが出来た。生細胞中のRNAを検出可能か検討した。導入法としてStreptolysin Oを用いる方法およびリポフェクション法を検討した。RNase Hを標的としたモレキュラービーコンを上記の方法でHeLa細胞に導入し、一時間培養後の細胞を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。その結果、Streptolysin Oを用いることによりモレキュラービーコンを細胞に導入することが可能であること、また、ベンゼンーリン酸骨格を含むモレキュラービーコンは天然のヌクレオシドから成るモレキュラービーコンと比較してより効率的に細胞に導入されることが明らかとなった。また、ベンゼンアナログを付加したsiRNAは内因性のタンパク質、PKB、の発現を効果的に抑制することを見出した。eIF2C2タンパクのsiRNAを用いることにより、芳香族残基をダングリングエンド部位に導入したsiRNAがRNAi機構で機能していることを明らかにした。ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼンチミンをダングリングエンド部位に導入することで、天然のチミジル酸二量体をダングリングエンドに有するsiRNAと比較してsiRNAのタンパク発現抑制効果が向上することを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] RNAi knockdown of caspase-activated DNase inhibits rotenone-induce DNA fragmentation in HeLa cells2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Ueno, et. al.
    • 雑誌名

      Neurochemistry International 50

      ページ: 601-606

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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