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2007 年度 実績報告書

HIF-1α阻害剤マナサンチンBの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590097
研究機関大谷女子大学

研究代表者

前崎 直容  大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (00229296)

研究分担者 北村 麻理愛  大阪大谷大学, 薬学部, 助教 (00434811)
広川 美視  大阪大谷大学, 薬学部, 准教授 (40454582)
キーワード癌 / 生理活性 / 有機化学
研究概要

Manassantin Bは,Saururus cernuus L.(Saururaceae)より単離された天然物で,がんや脳梗塞,心臓梗塞などの病態と関連があるとされるHIF-1αを強力に阻害し,低酸素状態で誘導されるVEGFの産生を選択的に抑制するこ/とから注目されている,我々は,manassantin Bを新規HIF-1α阻害剤のリード化合物として,誘導体合成に適した基本的合成法を確立し,これを基盤技術として生物学的研究に必要なツールを世に送り出すことを目的に本研究に着手した.
今年度は,昨年度検討を行ったジアステレオ選択的Michael付加反応を鍵反応とする2,5.ジアリール四置換THF骨格のラセミ合成についてまとめを行い,その詳細を学術雑誌に報告した.
次の段階として,前回の合成で課題となった合成/経路の短縮と光学活性体の合成を念頭において,不斉[2,3]-Wittig転位反応を鍵反応とする不斉合成を検討し,鍵反応となるベンジルエーテルの不斉【2,3】-Wittig転位反応を検討した。その結果,外部不斉配位子としてBOX・tBuを用いることで徒来エナンチオ選択性の低かったベンジルエーテルの不斉[2,3]-Wittig転位反応が85-100%eeの高い選択性で進行することを見出した.また,標的天然物及びその誘導体の合成へ応用するため,ベンゼン環上の置換基の置換様式の異なる基質を用いて反応の-般性を確認し,これらの結果を学術、雑誌に報告した.今後,得られた鍵中間体を用いた天然物への変換を検討する予定であり,その基礎を築くことができた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Highly Enantioselective[2,3]-Wittig Rearrangement of Functionalized Allyl Benzyl Ethers:A Novel Approach to Ljgnan Synthesis2008

    • 著者名/発表者名
      HIROKAWA, Yoshimi
    • 雑誌名

      Tetrahedron:Asymmetry (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Stereocontrolled Construction of rel-(7S,8S,7'R,8'S)-7,7-Epoxylignan Skeleton2007

    • 著者名/発表者名
      KITAMURA, Maria
    • 雑誌名

      Heterocycles 71・12

      ページ: 2669-2680

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] [2,3]-Wittig転位反応を鍵反応とした2,5-ジアリールTHF骨格構築法の開発2008

    • 著者名/発表者名
      北村 麻理愛
    • 学会等名
      日本薬学会第128年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] 2,5-ジアリールTHFリグナン骨格の立体選択的構築法の開発2007

    • 著者名/発表者名
      広川 美視
    • 学会等名
      第57回日本薬学会近畿支部大会
    • 発表場所
      大阪薬科大学
    • 年月日
      2007-10-27
  • [学会発表] rel-(7S,8S,7'R,8'S)-7,7'-エポキシリグナン骨格の立体選択的構築法の開発2007

    • 著者名/発表者名
      北村 麻理愛
    • 学会等名
      第37回複素環化学討論会
    • 発表場所
      長野市若里市民文化ホール
    • 年月日
      2007-10-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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