多環芳香族炭化水素類塩素置換体の発生期に対する影響

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18590131
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境系薬学
• 研究機関: 国立医薬品食品衛生研究所
• 研究代表者: 西村 哲治 国立医薬品食品衛生研究所, 環境衛生化学部, 部長 (20156110)
• 連携研究者: 清水 久美子 国立医薬品食品衛生研究所, 環境衛生化学部, 非常勤職員
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 多環芳香族炭化水素類 / 塩素置換体 / 発生期 / マウス幹細胞 / 分化マーカー / 転写発現 / 変異原性 / 蛍光タンパク質

研究概要

多環芳香族炭化水素塩素置換体が生成する条件を明らかにし、固相抽出-ガスクロマトグラフィー/質量分析法による分析条件を確立した。ベンゾ[a]ピレン(B[a]P)が最も反応性が高く、一および二塩素置換体の生成が塩素接触直後から認められた。
塩素置換体は、代謝活性化を必要とせず、原体の代謝活性化時に示した濃度よりも低濃度において変異原性を示した。細胞傷害無作用濃度は、原体の無作用濃度以下であった。心筋への発生・分化の過程で影響を及ぼしている可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Hypothalamus region- specific global gene expression profiling in early stages of central endocrine disruption in rat neonates injected with estradiol benzoate or flutamide. (2007)
  • 著者名/発表者名: Shibutani, M., Lee, K.-Y., Igarashi, K., Woo, G.-H., Inoue, K., Nishimura, T., Hirose, A.
  • 雑誌名: Developmental Neurobiology 3(3) ページ: 253-26
  • 査読あり
• [学会発表] Biological effects of six chlorinated polycyclic aramatic hydroicarbons. (2008)
  • 著者名/発表者名: Nishimura, T., Shimizu, K., Tahara, M., Kubota, R.
  • 学会等名: Dioxin 2008
  • 年月日: 20080800
• [学会発表] ベンゾ[a]ピレンの塩素処理による塩素置換体の生成とその反応生成物の生体影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 西村哲治, 清水久美子, 田原麻衣子, 久保田領志, 徳永祐司
  • 学会等名: 日本薬学会第128年会
  • 年月日: 20080300
• [学会発表] 多環芳香族炭化水素類塩素置換体のマウス幹細胞分化過程に及ぼす影響評価 (2007)
  • 著者名/発表者名: 西村哲治, 清水久美子, 久保田領志, 原麻衣子, 徳永裕司
  • 学会等名: 第44回全国衛生化学技術協議会年会
  • 年月日: 20071100
• [学会発表] Toxicity of chlorinated polycyclic aromatic hydrocarbons. (2007)
  • 著者名/発表者名: Nishimura, T., Tahara, M., Kubota, R., Shimizu, K., Ema, M., Tokunaga, H.
  • 学会等名: 45^<th> of the Society of Toxicology Annual Meeting
  • 年月日: 20070300
• [図書] 水環境ハンドブック(一部分担執筆) (2006)
  • 総ページ数: 527-528
  • 出版者: (社)日本水環境学会編