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2007 年度 実績報告書

LHRH誘導体が性腺刺激ホルモン産生細胞の微細構造に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 18590177
研究機関旭川医科大学

研究代表者

渡部 剛  旭川医科大学, 医学部, 教授 (80220903)

キーワード下垂体前葉 / 分泌顆粒 / 性腺刺激ホルモン産生細胞 / LHRH誘導体 / leuprorelin / 電子顕微鏡観察 / 免疫組織化学 / ホルモン療法
研究概要

前立腺癌等に対するホルモン治療薬として実用化されているLHRH誘導体は持続的投与することで性腺刺激ホルモン分泌を強く抑制する。本研究では、このLHRH誘導体の持続投与によって生じる性腺刺激ホルモン産生細胞の変化を微細構造と機能の両面から検討しており、平成18年度には、同剤がアゴニスト作用とLHRH受容体の不応化誘導の相乗作用で同細胞からの性腺刺激ホルモン分泌を強力かつ効率的に抑制することを明らかにした。
この研究成果を踏まえて、平成19年度には、Leuprorelin徐放性製剤を単回投与した場合と反復投与した場合を比較し、同剤の性腺刺激ホルモン産生細胞の微細構造に対する影響が可逆的であるのかどうかを検討した。その結果、徐放性製剤中のLeuprorelinが枯渇する28日ごとに同剤を2回追加投与し初回投与から84日後に標本を採取した群(反復投与群)では、初回投与から28日後に標本採取した群と同様に、分泌顆粒の体積率、平均直径、および分泌顆粒の抗LH抗体による標識率は対照群と比較して有意に低かった。一方、同剤初回投与から追加投与せずに84日後に標本を採取した群(単回投与群)では、分泌顆粒の体積率、平均直径、および分泌顆粒の抗LH抗体による標識率は対照群と同程度に回復した。以上の所見より、LHRHアゴニストであるLeuprorelinが性腺刺激ホルモン産生細胞の微細構造に与える影響は可逆的であることが示された。以上の研究結果は、研究発表欄に記載した原著論文(Arch.Histol.Cytol.70:79-93,2007)にまとめ報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effects of a depot formulation of the GnRH agonist leuprorelin on the ultrastructure of male rat pituitary gonadotropes.2007

    • 著者名/発表者名
      Kitahara K., et. al.
    • 雑誌名

      Arch. Histol. Cytol. 70

      ページ: 79-93

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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