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2006 年度 実績報告書

骨格筋機能タンパクに関する分子細胞生物学的研究:β-シネミン及び膜融合タンパク

研究課題

研究課題/領域番号 18590180
研究種目

基盤研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

依藤 宏  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00158544)

研究分担者 佐藤 真人  群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60375532)
多鹿 友喜  群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (90400738)
キーワード骨格筋 / VAMPタンパク / 筋再生 / β-シネミン
研究概要

1.骨格筋膜融合タンパクの解析:膜融合に関係するタンパクのうち、VAMPファミリーに注目し、その骨格筋での発現を蛍光抗体法により、共焦点レーザー顕微鏡で解析した。(1)成熟骨格筋ではVAMP1は神経筋接合部の神経終末に観察され、VAMP2は筋細胞の細胞質に若干の発言がみられたが、筋衛星細胞に特に強い蛍光を認めた。VAMP3は骨格筋中では血管内皮に分布し、筋細胞にもわずかの発現が認められた。(2)培養筋芽細胞では分化誘導前後の発現を比較すると、VAMP2は分化前には検出されず、分化とともに発現が核周部および、末端部に強くみられた。VAMP3は分化前から核周部にあり、分化とともにVAMP2と同様の分布を示した。(3)筋再生過程でのVAMP2の発現を、カルジオトキシンによる筋損傷の後、経時的に調べると、VAMP2は傷害後3日目の未熟な筋に多く出現し、筋の成熟とともに周辺部が染まるようになった。VAMP2は筋衛星細胞および再生過程の筋細胞において働いていることが考えられるが、どのような性質の小胞の膜融合にかかわっているのかは今後の課題である。
2.β-シネミンノックアウトマウスの作成:β-シネミンの2番目のエクソンを標的としたターゲッティングベクターを注入し、得られた変異ES細胞からキメラマウスを作成した。しかし、キメラリティの高い良好なキメラマウスが得られなかった。そこで野生型マウスとの交配によるF1マウス取得の試みは継続する一方で、新たに作成したターゲティングベクターを用いて、ES細胞に注入、2回目のスクリーニングをおこなっている。エレクトロポレーション後、859個のコロニーをピックアップし、そのうちその後も生存した635クローンをストックし、DNA抽出までもって行けたものが591クローンであった。現在はサザンブロット法で相同組み換え体を探している段階である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] VAMP2 is expressed in muscle satellite cells and up-regulated during muscle regeneration.2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Tajika, M.Sato, T.Murakami, K.Takata, H.Yorifuji
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research (in press web上では既に掲載済)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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