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2007 年度 実績報告書

骨格筋機能タンパクに関する分子細胞生物学的研究:β-シネミン及び膜融合タンパク

研究課題

研究課題/領域番号 18590180
研究機関群馬大学

研究代表者

依藤 宏  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00158544)

研究分担者 佐藤 真人  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60375532)
多鹿 友喜  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90400738)
キーワード骨格筋 / VAMP / β-シネミン
研究概要

1.骨格筋膜融合タンパクの解析:膜融合にかかわるタンパクのうち,VAMP2は成熟骨格筋組織では筋衛星細胞に多く発現するが,骨格筋細胞については長指伸筋(EDL)ではVAMP2をほとんど発現しないが,ヒラメ筋(SOL)では核周辺部にVAMP2を発現し,糖輸送体GLUT4と共分布した。その他に,VAMP2は神経終末にも分布していた。筋発生過程では,胎生12日(E12)で体節の筋芽細胞にVAMP2が発現していた。E16では,多核の筋管細胞に陽性であった。骨格筋組織以外では,神経線維(E12以降)と心筋(E10以降)に分布していた。VAMP5の骨格筋における分布はマウスのEDLでは,細胞内全体に分布していたが,SOLではほとんど検出されなかった。EDLでのVAMP5の細胞内分布と,アクチン線維やT管の分布とを比較したところ,VAMP5はA帯付近に局在することが分かった。
2.β-シネミンのノックアウトマウスの作成:ターゲッティングベクターを構築,ES細胞に導入し,全320クローン中1クローンの相同組み換え体ES細胞を取得した。得られた細胞をマウス受精卵に注入し,3匹のキメラマウスを得た。しかしながら,キメラリティが低く,F1マウスを得るには至らなかった。得られた相同組み換え体ES細胞が少なかったことや,キメラリティの高いキメラマウスが得られないことから,新たなターゲッティングベクターを構築して,2度目のES細胞スクリーニングをおこなった。しかし810個のES細胞クローンをスクリーニングしたが,相同組み換え体ES細胞を新たに取得するにはいたらなかった。そこで最初に得られたES細胞を用いて,2度目のインジョクションを行い,8匹のキメラマウスを得て交配を進めた結果,数匹のヘテロマウスを得ることができた。現在,ホモのノックアウトマウスを作成するため,ヘテロマウスの交配をおこなっている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] VAMP2 is expressed in muscle satellite cells and up-regulated during muscle regeneration2007

    • 著者名/発表者名
      Tajika Y, Sato M, Murakami T, Takata K & Yorifuji H.
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research 328

      ページ: 573-581

    • 査読あり
  • [学会発表] マウス骨格筋組織におけるVAMP5の分布2008

    • 著者名/発表者名
      多鹿友喜、佐藤真人、村上 徹、依藤 宏
    • 学会等名
      第113回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      大分大学医学部
    • 年月日
      2008-03-27
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 体節におけるVAMP2の発現2007

    • 著者名/発表者名
      多鹿友喜、佐藤真人、村上 徹、依藤 宏
    • 学会等名
      第48回日本組織細胞化学会
    • 発表場所
      甲府市総合市民会館
    • 年月日
      2007-09-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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