研究課題/領域番号 |
18590205
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
水上 洋一 山口大学, 総合科学実験センター, 准教授 (80274158)
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研究分担者 |
篠田 晃 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40192108)
鈴木 春巳 国立国際医療センター研究所, 臨床病理部, 部長 (70235985)
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キーワード | エストロゲン / GPCR / 受容体 / Gタンパク / KOマウス |
研究概要 |
E2前駆体およびE2代謝産物を中心にコレステロール骨格を有する生理活性物質や環境ホルモンを再度細胞内カルシウムの上昇を指標にして蛍光画像解析で網羅的なスクリーニングを行った。しかし、培養液中に存在する女性ホルモン様物質が測定を妨害し一部の細胞では、GPR30の細胞内移行が観察され、刺激前に活性化された画像が多く観察された。このため、正確な結果を導くことが出来ないと判断し、培養液に存在する女性ホルモン様物質の同定を行った。この物質は、培地内に多く含まれており、培養液を特殊な処理をすることで除去が可能になった。この培地を用いて、現在新しいアッセイシステムを構築し、再スクリーニングを行っている。また、GPR30の組織および細胞内における分布をリアルタイムPCR法を用いて検索した。その結果、体内の多くの組織で発現が認められる一方で、一部の特定の組織で、遺伝子発現が増加することを見出した。しかし、女性ホルモンに応答しているかどうかは不明である。この遺伝子が発現はある程度タンパク質発現と一致しており、信頼できるデータだと思われる。脳および子宮特異的なコンディショナルKOマウスを作出したが、250匹の胎児まで解析し、キメラマウスの遺伝子が胎児の染色体にのっていない。今後は、コンストラクトの再構成を考えないといけない可能性がある。
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