研究課題
基盤研究(C)
1.小腸における核内受容体TR、GR、RXRを介した転写調節機構:小腸様細胞株Caco-2におけるフルクトース輸送体GLUT5の遺伝子発現は、グルココルチコイドホルモン受容体GRと甲状腺ホルモン受容体TRの両方のリガンドにより相乗的に増大した。この時、GLUT5遺伝子上流域におけるヒストンH3とH4のアセチル化が増大し、TR、GR、転写補因子の結合が増大した。MAPキナーゼ阻害剤によるTRおよびGRの脱リン酸化は、TRの転写活性とGRの核移行を促進させた。小腸様細胞株C2BBe1にはレチノイン酸合成酵素が発現しており、9-cisレチナールから産生したリガンドはRXRの転写活性を増大させた。2.小腸における糖質シグナルを介した糖質消化吸収関連遺伝子の転写調節機構:高糖質食を摂取させたラットの空腸では、マイクロアレイにより52個の転写/クロマチン関連遺伝子の誘導が確認された。マウスに高糖質食を摂取させると、空腸におけるスクラーゼ・イソマルターゼ(SI)遺伝子の発現が増大し、SI遺伝子上流域におけるヒストンH3とH4のアセチル化と転写調節因子(Cdx-2、HNF-1)の結合が増大した。マウスにフルクトース水溶液を経口投与すると、6時間以内にSIの遺伝子上流域に結合するヒストンH3とH4のアセチル化が増大した。3.小腸における脂肪酸シグナルによる標的遺伝子発現調節機構:離乳直後のラットにカプリル酸あるいはオレイン酸を投与すると、空腸における核内受容体PPARαと転写補因子CBP/p300の遺伝子発現が増大し、標的遺伝子であるL-FABPとCRBPIIの遺伝子発現が増大した。ラット出生直後にCRBPII遺伝子が急激に誘導される時には、本遺伝子上流域におけるピストンH3とH4のアセチル化が増大し、RXR、転写補因子の結合も増大した。
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