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2007 年度 実績報告書

生体内における亜硝酸由来NO生成因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18590235
研究機関徳島大学

研究代表者

土屋 浩一郎  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70301314)

研究分担者 滝口 祥令  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40163349)
玉置 俊晃  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80179879)
キーワード亜硝酸 / フラボノイド / 電子スピン共鳴 / 一酸化窒素
研究概要

1.内因性抗酸化剤による、亜硝酸との反応性に関するin vitroでの実験
亜硝酸は酸性条件下、quercetinによってNOへと還元されるのみならず、2価鉄が直接亜硝酸をNOへと還元することを見いだした。
2.内因性抗酸化剤による、亜硝酸との反応性に関するin vivoでの実験
前年度の検討によって、quercetin-鉄錯体を亜硝酸と併用投与したラットにおいて、血中の亜硝酸・硝酸動態に影響があることが示された。そこで本年度は更にこの機構について詳細な検討を行った。1晩絶食させたラットに亜硝酸(3mg/kg体重)を経口投与すると血中の亜硝酸は投与5分で最大となり、その後経時的に低下するが、血中のNO濃度をニトロシルヘモグロビン(HbNO)量どして電子スピン共鳴(EPR)法にて計測したところ、亜硝酸単独投与では血ENO度は15分後に最大となり、その後徐々に低下することが明らかとなった。
ところでin vitroの結果より亜硝酸からのNO生成はquercetinによって増大することが示されているが、ラットに亜硝酸とquercetinを併用したところ、血中亜硝酸濃度および血中NO濃度は併用による影響を受けないことが明らかとなった。
一方、亜硝酸を2価鉄+quercetin(1:1)と共にラットに経口投与したところ、血中の亜硝酸濃度の有意な低下と、速やかな血中NO濃度の上昇が観察された。
しかしながら、血中HbNO濃度一時間曲線の曲線下面積を比較したところ、亜硝酸単独群と亜硝酸と2価鉄+quercetin(1:1)併用群では血中の総NO量は同等であった。
このことは、経口摂取された亜硝酸は胃粘膜から吸収され、血中でデオキシヘモグロビンと反応することでNOを生成する一方、2価鉄により亜硝酸は胃内でNOガスを生成し、これが胃粘膜から吸収されることで速やかな血中NO濃度の上昇がもたらされるが、NO生成の総量は変化しないことが判った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] In vivo and in vitro studies on no formation from iron-quercetin-nitrite complexes2007

    • 著者名/発表者名
      土屋 浩一郎
    • 学会等名
      第2回国際亜硝酸学会
    • 発表場所
      米国メリーランド州ベセズダ
    • 年月日
      2007-09-06

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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