研究課題/領域番号 |
18590242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小池 勝夫 東邦大学, 薬学部, 教授 (70147578)
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研究分担者 |
田中 芳夫 東邦大学, 薬学部, 助教授 (60188349)
通川 広美 東邦大学, 薬学部, 講師 (00277477)
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キーワード | β-アドレナリン受容体 / 血管平滑筋 / 弛緩反応 / サイクリックAMP / β_3-アドレナリン受容体 / 胸部大動脈 / ブプラノロール / プロプラノロール |
研究概要 |
β-アドレナリン受容体(β-受容体)は、現在、β_1-β_3の少なくとも3つのサブタイプに分類されている。このうち、β_3-受容体は脂肪細胞で発見されたサブタイプであるが、消化管平滑筋にも発現しており、内因性カテコラミンによる弛緩反応に重要な役割を担っている。本研究では、β_3-受容体機構の研究を血管組織に展開させ、β_3-受容体の血管における発現分布と生理的役割、さらには弛緩反応機構に関わる分子機序の解明を目指した研究の基礎的検討をラットの大動脈標本を用いて行い、以下の新知見を得た。 1 β-受容体を介した弛緩反応を検出するための血管収縮薬について検討し、高濃度フェニレフリン(10^<-5> M)が最適な収縮薬であることを見出した。 2 3種類のカテコラミン(イソプレナリン・アドレナリン・ノルアドレナリン)の弛緩効力の順位が、イソプレナリン>アドレナリン>ノルアドレナリンであることを見出し、β_2-受容体が最も優位なサブタイプであることを明らかにした。 3 イソプレナリンによる弛緩反応に対するプロプラノロールの抑制効果を検討し、プロプラノロール感受性β-受容体(β_1/β_2)とプロプラノロール非感受性β-受容体の関与を見出した。 4 β_1-選択的遮断薬(アテノロール)とβ_2-選択的遮断薬(ICI-II8,551)の抑制効果を検討し、プロプラノロール感受性β-受容体を介した弛緩反応には、主としてβ_2-受容体が関与することを明らかにした。 5 β_3-遮断作用を有するブプラノロールの抑制効果を検討し、プロプラノロール非感受性β-受容体を介した弛緩反応に、β_3-受容体が関与することを明らかにした。 6 RT-PCR法ならびにウエスタン・プロット法の結果、β_2-受容体ならびにβ_3-受容体のmRNAと蛋白の発現を明らかにした。
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