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2006 年度 実績報告書

心房筋細胞におけるカルシウムシグナロソームの制御と破綻の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 18590244
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東邦大学

研究代表者

赤羽 悟美  東邦大学, 医学部, 助教授 (00184185)

キーワードカルシウム / 心房筋細胞 / カルシウムチャネル / シグナル / 不整脈
研究概要

本研究の目的は、心房筋細胞の興奮性制御におけるPCTP-Lの役割を明らかにし、心房筋に発現するL型Ca^<2+>チャネルの二つのサブタイプ(Cav1.2およびCav1.3)とPCTP-Lの結合および機能制御の特異性を検討し、心房性不整脈とそれらの活性制御機構の関係を明らかにすることである。本年度は下記の研究を遂行し成果を得た。
1.心房筋細胞の興奮性制御におけるPCTP-Lとそのリン酸化機構の意義の検討:PCTP-Lはカゼインキナーゼ(CK2)によりリン酸化されるがその生理的意義は不明である。そこでshRNAを用いたPCTP-Lのノックダウン法およびCK2特異的阻害剤を用いて心房筋細胞の興奮性制御におけるPCTP-LとCK-2の役割を検討した。PCTP-Lのノックダウンにより自動能が約2倍に亢進した。
2.L型Ca^<2+>チャネルの開閉制御における細胞内カルボキシル末端領域の役割:申請者は既にL型Ca^<2+>チャネルα_<1C>サブユニット(Cav1.2)の細胞内カルボキシル末端の1705番目〜1777番目のアミノ酸から成る領域がPCTP-Lとの相互作用に必要であることを見出している。一方、Cav1.2のカルボキシル末端領域をCav1.3の該当領域に置換するとPCTP-Lとの相互作用は消失したことから、Cav1.2とPCTP-Lの相互作用はサブタイプ特異的であることが明らかとなった。また、この領域がCav1.2とCav1.3の電位依存性不活性化キネティクスの差異を担うことが明らかとなった。
3.L型Ca^<2+>チャネルとPCTP-Lの蛋白間相互作用に関わるPCTP-L側のドメインの決定:Cav1.2との相互作用および機能修飾に必要なPCTP-L側の領域を同定する目的でアミノ末端領域およびカルボキシル末端領域の欠損変異体を作製し解析したところ、PCTP-Lのカルボキシル末端領域がCav1.2の昨日調節に必要であることが明らかとなった。
4.PCTP-Lノックアウトマウスの作製:PCTP-L(-/-)マウス作製用のターゲッティングベクターを構築しES細胞に導入し、組換えクローンの選別を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Design, synthesis, and BK channel-opening activity of hexahydro-dibenzazepinone derivatives.2006

    • 著者名/発表者名
      Tashima T. et al.
    • 雑誌名

      Bioorg Med Chem. 14

      ページ: 8014-8031

  • [雑誌論文] Multiple transcripts of Ca^<2+> channel alpha1-subunits and a novel spliced variant of the α_<1C> subunit in rat ductus arteriosus.2006

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama U. et al.
    • 雑誌名

      Am. J. Physiol. 290

      ページ: H1660-70

  • [雑誌論文] Regulatory mechanism of artial L-type Ca^<2+> channels.

    • 著者名/発表者名
      Adachi-Akahane, S. et al.
    • 雑誌名

      Ion Channels (in press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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