研究課題
基盤研究(C)
1.抗原反復チャレンジラットから摘出した気管支はendothelin-1(ET-1)収縮反応性が増大していた。このET-1収縮反応性亢進にはCa^<2+>感受性亢進現象が関与しており、ET-1処置によりCTI-17とミオシン軽鎖キナーゼのリン酸化(活性化)が亢進していることに起因していた。2.反復抗原チャレンジにより気管支のmatrix metalloproteinase(MMP)-12 mRNAとタンパク質の発現と活性化が亢進しており、免疫組織化学的にもMMP-12が気道上皮と肺胞マクロファージに発現しており、MMP-12が気道過敏性に関与していることを明らかにした。3.抗原暴露後に気管支平滑筋において活性化される転写因子を網羅的に把握するため、最終抗原チャレンジ後に、麻酔下、主気管支および肺内気管支を摘出し、組織より核タンパク質を抽出した。この核抽出液を用いて、抗原暴露後に活性化される転写因子をprotein/DNA arrayを用いて検討した。平成19年度の研究において、最終チャレンジ0.5、1、2、4時間後において、normal群と比較して様々な転写因子が活性化されていることがわかった。これらの活性化された転写因子のうち、4カ所あることをつきとめたRhoAプロモーター領域の配列と結合する可能性がある転写として、USF-1、Sp1、NF-E1、STAT5、STAT6があることがわかった。4.Interleukin-13は転写因子Stat6を介して気道過敏性を発現した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (9件)
Biol. Pharm. Bull. 30
ページ: 318-323
Am. J. Rhinol. 20
ページ: 336-341
ページ: 349-352
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 173
ページ: 958-964
Pulm. Pharmacol. Ther. (Epub)
Nitric Oxide 15
ページ: 142-147
ページ: 477-479
Biol. Pharm. Bull. 29
ページ: 1897-1899
Auris Nasus Larynx (Epub)