研究課題/領域番号 |
18590284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20208523)
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研究分担者 |
藤村 理紗 千葉大学, バイオメディカル研究センター, 助教 (30376363)
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20134364)
有馬 雅史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (00202763)
坂本 明美 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (90359597)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 神経堤細胞 / 転写因子 / ノックアウトマウス / Ncx / Nczf / 細胞増殖 |
研究概要 |
Ncxの標的遺伝子候補Nczfをクローニングした。NczfはKrab zinc finger蛋白をコードする転写抑制因子であり、マウスのほぼ全組織に発現が認められた。さらにNczfの標的遺伝子を解析するためにNczf zinc fingerドメインのDNA結合コンセンサス配列を決定した。またNczfの機能を解析する目的で、Nczf KOマウスを作成した。Nczf KOマウスは胎生致死でありE9.5日までに死亡する。KOマウスを解析した所E9.5において細胞数が少なく正常で認められる体位の屈曲が認められなかった。組織学的には神経上皮細胞の数が減少し細胞死が多く観察された。一方、心臓、血球系などの発生は正常におこっていると思われた。胎生期致死の原因を調べる目的でマウス発生期におけるNczf mRNAの発現をRT-PCR, in situ hybridizationによって解析した。Nczf mRNAは胎生7.5日ですでに発現が認められ、9.5〜10.5にかけて最も多く発現していた。In situ hybridizationでは、神経上皮細胞、脳質周辺の細胞増殖の盛んな細胞に発現が認められ、BrdUの取り込みの強い細胞と一致していた。さらに胎生期12.5日以降においては脳神経神経節、脊髄後根神経節などのpost-mitotic neuronにも発現が認められた。また、培養細胞を用いてin vitroにおいて神経分化にともなう発現を調べた所分化に伴いNczf発現が増加して行く事が明らかとなった。個体発生におけるNczfの機能を明らかにするために現在Nczf KOマウスの解析をすすめている。また、神経堤細胞あるいは腸管神経細胞における機能を調べる目的でコンディショナルKOマウスを作成している。
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