• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

新規シグナル伝達系「Rap2-MAP4Kシグナル複合体」の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18590303
研究機関琉球大学

研究代表者

苅谷 研一  琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40263371)

キーワードシグナル伝達 / Rap2 / MAP4K
研究概要

私共はRasファミリー低分子量GTP結合蛋白質Rap2がMAPKKKキナーゼ(MAP4K)としてJNKを活性化する3つのキナーゼ(NIK/HGK、TNIK、MINK)と特異的に結合することを明らかにした。Rap2に加え、上流シグナルの受容や下流シグナルの伝達に関わる多彩な分子と共にこれらMAP4Kが相互に結合して複合体を形成すると考えており、これを「Rap2-MAP4Kシグナル複合体」と呼ぶ。
本研究では、表皮角化細胞をモデルに、この複合体の制御機構と細胞機能を解析した。
1.シグナル複合体の構成と活性制御機構
MAP4K結合分子を検索し、シグナル複合体の主要構成分子を解析した。すでにTNIK同士の結合を見出しており、複合体にMAP4Kのダイマーあるいはオリゴマーが含まれると考えているが、自作の精製特異抗体による解析で表皮角化細胞にMINKが豊富であることから、MINKを含むオリゴマーが考えられる。一方、TNIK結合分子として同定した200kDa分子は、ショウジョウバエrolling pebblesのヒトホモログと考えられた。
2.Rap2-MAP4Kシグナル複合体の機能解析
間葉系細胞ではRap2-MAP4Kシグナル複合体は細胞基質接着を制御する。一方、上皮系の表皮角化細胞では、複合体は細胞間接着部位に局在する。表皮角化細胞にレトロウイルスを用いてHAタグ付きTNIKの過剰発現を誘導すると(Tet-Offシステム)細胞間接着が障害されることから、複合体は細胞間接着を制御すると考えられる。また、このとき上記TNIK結合分子がリン酸化によると考えられられる移動度シフトを示す。細胞接着制御はTNIKのキナーゼ活性に依存していることから、この分子のリン酸化が表皮角化細胞の細胞間接着に関与する可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] TNIK(Traf2-and Nck-interacting kinase)結合蛋白質の同定と機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      國仲弘一, 他
    • 学会等名
      BMB2007(第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-11

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi