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2007 年度 実績報告書

脱ユビキチン化による、DNA損傷修復機能制御の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18590306
研究機関東京薬科大学

研究代表者

松下 暢子  東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (30333222)

キーワードDNA損傷修復 / モノユビキチン化 / 脱ユビキチン化 / ファンコニ貧血 / FancD2
研究概要

本研究はファンコニ貧血(FA)原因遺伝子タンパクであるFancD2の、モノユビキチン化、そしてその後の脱ユビキチン化による細胞内動態の制御機構の解明を目的とする。FancD2は、ユビキチンリガーゼであるFancLによってモノユビキチン化される。このFancLとFancD2については、直接的な蛋白結合することを明らかにしており、その結合においてはFancLのPHD fingerドメインが必要であることがわかった。さらに、このPHD fingerドメインはFancLとその他のファンコニ貧血原因遺伝子タンパクとの結合にも必要であることを明らかにした。次にFancD2のモノユビキチン化変異体をノックインしたニワトリDT40細胞を作成し、その細胞の機能解析を行った。その結果、FancL及びFancLによるFancD2のモノユビキチン化が、DNA損傷修復に必要であることを明らかにした(Genes to Cells(2007))。
現在、さらにモノユビキチン化したFancD2の細胞内動態を明らかにするために、モノユビキチン化したFancD2に特異的に結合する蛋白をyeast two-hybrid法によって同定しており、その蛋白の解析を行うことによって、モノユビキチン化FancD2の細胞内動態をはじめとする機能の解析をおこなっている。また、すでに作製しているGFP融合FancD2発現細胞を用いて、DNA損傷後のFancD2の細胞内動態の解析もおこなっている。今後は、FancD2とその結合蛋白の、DNA損傷後のフォーカス形成の有無とその形態、及びその消失の速度などの核内動態の解析を行っていくことによって、これらの蛋白の細胞内動態機構を明らかにすることを目指している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A requirement of FancL and FancD2 monoubiquitination in DNA repair2007

    • 著者名/発表者名
      Seki, S, et. al.
    • 雑誌名

      Genes to Cells 12(3)

      ページ: 299-310

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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