• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

筋ヌクレオチド代謝とAMP活性化プロテインキナーゼに関する機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18590309
研究種目

基盤研究(C)

研究機関国立循環器病センター(研究所)

研究代表者

森崎 隆幸  国立循環器病センター(研究所), バイオサイエンス部, 部長 (30174410)

研究分担者 森崎 裕子  国立循環器病センター(研究所), バイオサイエンス部, 室長 (40311451)
日高 京子  国立循環器病センター(研究所), バイオサイエンス部, 室長 (00216681)
程 継東  国立循環器病センター(研究所), バイオサイエンス部, 室長 (40399605)
キーワードAMP / AMPK / ヌクレオチド代謝 / 遺伝子改変動物 / 骨格筋機能 / 代謝異常 / リン酸化
研究概要

前年度までに樹立したAMPD遺伝子群(AMPD1、AMPD2、AMPD3)各遺伝子ノックアウトマウスについて、複合遺伝子ノックアウトマウスの作製を行い、これらにつき、骨格筋、心筋を中心に各臓器、組織におけるAMPD遺伝子発現ならびにAMPD活性、ヌクレオチドレベル、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)のリン酸化状態の検討、AMPKの下流ターゲット分子のリン酸化状態、遺伝子発現状態の検討を進めた。さらに、これらノックアウトマウスのエネルギー代謝調節機構の変化についても検討を進めた。今年度はとくに骨格筋でAMPDが完全に欠損したAMPD1/AMPD3ダブルノックアウトマウスを作製し、そのマウスの酵素欠損状態、ヌクレオチド代謝状態、骨格筋機能について比較検討し、AMPKのリン酸化状態とその下流に位置する分子のリン酸化状態の検討を進めた。AMPD1/AMPD3ダブルノックアウトマウスは、外見上の異常を認めないが、soleusmuscleを含めた全ての骨格筋で完全にAMPD活性欠損しているごとを確認した。本マウスは組織学的所見では骨格筋や他の組織に著変を認めなかったが、骨格筋のヌクレオチド量及びAMP依存性キナーゼ(AMPK)について検討したところ、AMPD1/AMPD3ダブルノックアウトマウスは、骨格筋のAMPD活性が完全に欠損しているにも関わらず、AMP/ATP比の著変やAMPKのリン酸化の変化を認めなかった。これより、AMPD完全欠損は少なくとも安静時には骨格筋代謝に大きな影響を与えていないと考えられた。今後、さらに、運動時の代謝変化や運動能力の変化の有無、骨格筋以外でのAMPD欠損との違いなどについての検討を行う予定であり、順次、他の組織における複合AMPDノックアウトマウスを用いた解析を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 生体諸臓器におけるアデニンヌクレオチドの役割とAMPD2007

    • 著者名/発表者名
      森崎 隆幸
    • 雑誌名

      高尿酸血症と痛風 15巻1号

      ページ: 70-74

  • [雑誌論文] 筋肉と尿酸2006

    • 著者名/発表者名
      森崎 隆幸, 森崎 裕子
    • 雑誌名

      高尿酸血症と痛風 14巻2号

      ページ: 99-104

  • [雑誌論文] AMPとAMP活性化プロテインキナ-ゼ(AMPK)2006

    • 著者名/発表者名
      森崎 隆幸
    • 雑誌名

      高尿酸血症と痛風 14巻2号

      ページ: 154-159

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi