研究課題/領域番号 |
18590312
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
馬場 晴久 九州大学, 大学病院, 助教 (30419577)
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研究分担者 |
高田 英俊 九州大学, 大学病院, 特任准教授 (70294931)
片山 佳樹 九州大学, 工学研究院, 教授 (70284528)
井原 健二 九州大学, 大学病院, 講師 (80294932)
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キーワード | 遺伝子導入 / プラズマ法 / CD34陽性細胞 |
研究概要 |
プラズマ発生装置によるプラズマ発生装置による癌細胞および初代場用細胞へのGreen Fluorescent Protein(GFP)遺伝子の導入効率および死細胞の割合を解析し、至的遺伝子導入条件設定を行った。プラズマ発生装置は、九州大学・片山佳樹教授およびアステラス製薬(株)との共同研究で作成されたプラズマ発生装置(FP-100U)を使用し、CD34陽性造血幹細胞を含む浮遊細胞での遺伝子導入効率を上げる事を目的として研究を行った。導入DNAはEnhanced Green Fhorescent Protein(GFP)をコードするプラスミド(pEGFP-C1, Amersham Bioscieneより提供)を使用した。HelaやHt-1080などの接着細胞と比較して、浮遊細胞では遺伝子導入効率が悪い事を明らかにし、その解決策として、種々の培養液やFetal calf serum入リリン酸バッファーを使用してみた。また、プラズマ発生装置の条件を再度設定しなおし、遺伝初導入効率を種々の条件で検討した。遺伝子導入効率はFlow-cytmeterや蛍光顕微鏡を用いて算出し、遺伝子導入後24時間後にPropiodium IodideとAnnexin-Vを用いて死細胞の割合を検討した。その結果、プラズマ発生装置の照射条件を変動させても、接着細胞、浮遊細胞いずれにおいても優位な遺伝子導入効率の改善にはつながらなかった。CD34陽性細胞での遺伝子導入効率は、PBS単独では数パーセントの遺伝子導入が得られたが、死細胞が多く、FCS添加PBSでも遺伝子導入効率の改善は得られなかった。無血清培地を用いて同様の検討を繰り返し行い・PBSと同様にやや遺伝子導入効率は良い傾向は見られたが、最終的に優位な遺伝子導入効率の改善は得られなかった。臍帯血CD34陽性細胞と、骨髄CD34陽性細胞の両者を比較したが、遺伝子導入効率および死細胞の割合には有意な差は認められなかった。
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