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2006 年度 実績報告書

ホルモン非依存性乳癌の細胞増殖機序解明(ER陰性HER2陰性乳癌と転写因子異常)

研究課題

研究課題/領域番号 18590348
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

梅村 しのぶ  東海大学, 医学部, 助教授 (20276794)

研究分担者 長村 義之  東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
徳田 裕  東海大学, 医学部, 教授 (20163975)
竹腰 進  東海大学, 医学部, 助教授 (70216878)
キーワード乳癌 / Estrogen receptor / HER2 / 転写因子 / E2F-5
研究概要

【背景と目的】
乳癌治療において、ホルモン受容体とくにestrogen receptor α(ERα)とhuman epidermal growth factor receptor-2(HER2)は、代表的な細胞の分化増殖調節因子であり、また多くの治療薬開発の標的分子である。一方、ERα、HER2いずれも陰性の乳癌は予後不良であるが新たな治療戦略の展開は見られていない。現在までの、われわれの検討により、ERα陰性・HER2陰性乳癌においては、細胞周期関連転写因子E2Fの高発現が認められることが明らかになっている。よって、ERα陰性・HER2陰性乳癌の細胞増殖機構、とくに細胞周期関連転写因子E2Fの異常の関与を明らかにすることを目的として本研究を行なった。
【方法および結果】
1.E2F-5遺伝子異常の有無
(1)E2F-5遺伝子点突然変異解析:ヒト乳癌組織からDNAを抽出しE2F-5(Accession No.278409)Exon 1-8について設計されたprimerを用いPCR法により増幅した。得られた産物について塩基配列を解析した。Exon 1にsilence mutation(A44A)およびExon6-7にsplicing variant(A295delition)が確認された。
(2)E2F-5遺伝子増幅の有無:E2F-5 BAC cloneおよびnick translation kitを用いて、E2F-5 FISH probeを作成し、FISH法による遺伝子増幅を検索した。乳癌43症例中5例にE2F-5遺伝子増幅が確認され、2例にはc-myc geneのco-amplificationが確認された。
2.ヒト乳癌培養細胞株を用いた検討
ER陽性細胞(MCF-7),ER陰性細胞(MDA-MB231,Hs578T)を細胞周期を同調させて培養し、核および細胞質内のE2F-5蛋白量を解析した。いずれの培養細胞株においても、G1期においてE2F-5蛋白量が多く、S期において低下する傾向が確認された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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