研究概要 |
1.bFGFもよるα-SMA発現抑制と脱分化能 高度のα-SMA発現を示すRMFとRMFL細胞ではbFGF添加24と120時間目でα-SMA発現性の減少が確認された。RMF細胞とRMFL細胞ではbFGF処理後72時間目に,α-SMAmRNAの有意な減少がみられた。bFGF添加120時間目ではRMFとRMFL細胞の細胞形態の変化が確認された。したがって両者の細胞ではbFGFによるα-SMA発現抑制効果による脱分化能が示された。 2.bFGFによるERK1/2の活性化 bFGF処理後0,5,10,60と120分におけるRMFとRMFL細胞におけるERK1/2の活性化はともに投与後増加したが、その減少パターンが異なり筋線維細胞間で異なるERK1/2の活性化を示した。 3.bFGF投与による潰瘍創におけるα-SMA発現変化 bFGFによる皮膚潰瘍創におけるα-SMAの発現変化をbFGF投与後3,7,10,18と25日目で観察すると術後18日目か6のα-SMA陽性筋線維芽細胞が減少率がbFGF投与創において非投与創に比べて有意な増加がみられた。したがってin vivoにおいてもbFGFによるα-SMA発現抑制効果が確認できた。
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