研究課題/領域番号 |
18590409
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
木村 英作 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70153187)
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研究分担者 |
伊藤 誠 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90137117)
角坂 照貴 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90109760)
近藤 繁生 愛知医科大学, 医学部, 講師 (20097786)
高木 秀和 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90288522)
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キーワード | ネズミ糞線虫 / 自食作用 / 大腸寄生 / cDNAサブトラクション |
研究概要 |
1.自食作用関連蛋白lgg-1に対する抗体を作製したので、これを用いた免疫組織化学的研究を進めつつある(電顕ではautophagosome様の構造を認めている)。 2.糞線虫成虫は寄生時間の経過と共に短縮し、大腸寄生成虫は小腸寄生成虫の約1/2しかない。さらに、小腸より大腸に移植された成虫では、移植の翌日には既に短縮が見られる。このメカニズムを解明するための第一段階として形態学的研究(電顕)を進めている。 3.間接発育する虫卵を多く産み出す大腸寄生はネズミ糞線虫の生存戦略の中で重要な役割を担っていると考えられる。この現象を分子レベルで解明することを目指し、大腸寄生成立のために成虫にとって必要な遺伝子、宿主の免疫の影響によって誘導される遺伝子、間接発育する虫卵を産むために必要な遺伝子などを知るため、大腸ステージ特異的に発現している遺伝子の同定を試みている。大腸寄生している成虫のcDNAから小腸寄生している成虫のcDNAをサブトラクションしたcDNAライブラリーを作製し、これまでに大腸ステージでup-regulateされている36遺伝子を確認した。このうち19個は従来知られている遺伝子と一致、あるいは相同性が高いが、残りは機能不明のネズミ糞線虫に特異的なタンパク質と考えられる。
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