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2006 年度 実績報告書

ホスホペプチド非依存性トリパノソーマ14-3-3の認識機構の解明及び治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18590410
研究種目

基盤研究(C)

研究機関久留米大学

研究代表者

井上 雅広  久留米大学, 医学部, 助教授 (00232562)

キーワードトリパノソーマ / 14-3-3 / リン酸化ペプチド
研究概要

我々は本年度の結果より、HistoneH3とT.brucei(トリパノゾーマ)14-3-3IIの結合が、14-3-3IIのglutathionylationを介して増強していることを、明らかにした。このタンパク修飾は、invivoでも十分起こりえることより、現在検討中である。実験中、偶然、弱いながらも、新規G-proteinと14-3-3Iが結合することが分かり、ヒトで使われている14-3-3結合モチーフをもち、しかもpIが9.5と塩基性タンパクであることが判明した。ヒトで使われているモチーフのみでは、結合しないが、14-3-3のpIが、5付近で、酸1生タンパクであることを加味すると、acid-base相互作用とモチーフで、結合していると考察している。こういう結合を現在data baseから検索中である。また、data baseを検索中に、テロメラーゼが、14-3-3とそのamphipathicgroove以外のC-terminal domainのみで、結合していることが、判明した。T.bruceiの14-3-3のamphipatic grooveはphosphoserineモチーフとの反応性が低いIのアイソフォームおよび反応性のないIIのアイソフォームに分類されるが、このamphipatic groove非依存生の結合は、トリパノゾーマ14-3-3でも十分可能である。そのモチーフはS/TxxxxxxS/TxxxS/Tで有る。ただしxはできればaliphaticアミノ酸でありかつ、alpha-helix構造をとるという物である。現在、清宮博士から譲渡された、テロメラーゼのcDNAを用いT.bruceiの14-3-3との結合をGST-pulldow法にて検討中である。data baseを検索すると、PP2Aフォスファターゼの調節性サブユニットの46KDの蛋白、および、Fatty acid elongaseという酵素が、このS/TxxxxxxS/TxxxS/Tを持っことが分かり、PP2Aの阻害剤の添加が、我々が証明した14-3-3ノックダウン細胞と同様の多核の巨大細胞を作り、また、14-3-3IIノックダウン細胞は脂質の合成異常を起こすという我々の新規発見(未発表)と一致する。現在、この新規motifS/TxxxxxxS/TxxxS/Tを中心に仕事を進めている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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