研究課題/領域番号 |
18590416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
川上 由行 信州大学, 医学部, 教授 (90283275)
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研究分担者 |
小穴 こず枝 信州大学, 医学部, 助手 (60115334)
太田 浩良 信州大学, 医学部, 教授 (50273107)
羽山 正義 信州大学, 医学部, 助教授 (40377619)
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キーワード | Candidatus / Helicobacter heilmannii / Helicobacter suis / Helicobacter felis / urease遺伝子 / 16S-rRNA / type 1 / type 2 |
研究概要 |
(1)培養条件の模索には、「新鮮な培養菌体」の恒常的確保が必須である。分離培養法の確立に先立って、本研究の第一段階として既に成功している、我々の感染技術を駆使して、感染が確認されている4名の患者由来のCandidatus Helicobacter heilmanniiをマウス感染モデルを用いて継代して、検討に必要な4株の「新鮮な培養菌体」について、その安定供給を常に確保する状況を整えた。(太田浩良/羽山正義) (2)Candidatus Helicobacter heilmanniiは、分類学的には16S-rRNAとurease遺伝子の塩基配列をベースにした系統樹から整理されてきている。まず、遺伝学的手法により、ATCC株がtype 1に分類されることを今年度までに明らかにすることが出来た。なお、type 1は最新の論文では、Candidatus Helicobacter suisに分類されることが報告され、type 2に対して、改めてCandidatus Helicobacter heilmanniiが提案されている。(川上由行/小穴こず枝) (3)Candidatus Helicobacter heilmanniiと比較的に近縁と考えられているHelicobacter felisを用いて、最適な培養環境について昨年度までに我々は以下の事項について明らかにすることが出来た。具体的には、 (1)Candidatus Helicobacter heilmanniiの最適な、N_2・CO_2・O_2濃度・湿度・温度・培養期間等の培養環境ついて、培養菌体の形態学的所見とも照合しながら評価を進め、実際的な最適培養環境について明らかにすることが出来た。(川上由行/小穴こず枝) (2)Candidatus Helicobacter heilmanniiの培養成功に向けて各種培地を自製し、発育の有無を模索することを開始している。(川上由行/小穴こず枝)
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