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2007 年度 実績報告書

コレラ毒素Bサブユニット結合蛋白質の精製および同定

研究課題

研究課題/領域番号 18590430
研究機関長崎大学

研究代表者

和田 昭裕  長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (70253698)

キーワードコレラ / 毒素 / アジュバンド / Bサブユニット
研究概要

ビブリオコレラの産生するコレラ毒素はA-Bのサブユニットから成り、BサブユニットがGM1と結合し、AサブユニットはGs蛋白質をADPリボシル化することによるアデニル酸シクラーゼを活性化および細胞内cAMP濃度を上昇させ、下痢を引き起こすことが知られている。一方、コレラ毒素のBサブユニットは結合ドメインであり、アデニル酸シクラーゼを活性化できないが、興味深いことに、コレラ毒素Bサブユニットのみで粘膜アジュバンド活性を示すことやサイトカインの分泌に影響を与えることなどが報告されている。そこで、本研究は、コレラ毒素Bサブユニットのみで示す生物活性の詳細を明らかにすることを目的とした。
コレラ毒素Bサブユニットのみで、HeLa細胞を刺激してもIL-8のmRNAの発現誘導は認められなかったが、PMAにてHeLa細胞を刺激するとIL-8のmRNAの発現誘導が認められた。一方、あらかじめコレラ毒素BサブユニットにてHeLa細胞をインキュベートした後にPMAにて刺激すると、IL-8のmRNAの発現誘導が抑制された。このことは、コレラ毒素Bサブユニットのみで動物細胞に生物活性を引き起こせることを示しており、この生物活性におけるコレラ毒素Bサブユニットと結合する32kDa蛋白質(p32)の役割を追求した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Oncogenesis and the link between inflammation and cancer due to human papillomavirus (HPV) infection, and the development of vaccine control strategies2008

    • 著者名/発表者名
      Senba M., Mori N., and Wada A.
    • 雑誌名

      Cancer Research Journal (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 燐タングステン酸およびモリブデン酸アンモニウムによるグラム陰性菌のネガティブ染色法の改良2007

    • 著者名/発表者名
      一ノ瀬 昭豊、和田 昭裕
    • 雑誌名

      医生電顕技術誌 21(1)

      ページ: 1-6

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] コレラ毒素Bサブユニットが示す生物活性の解析2008

    • 著者名/発表者名
      和田 昭裕, ら
    • 学会等名
      第81回日本細菌学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-03-25
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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