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2007 年度 実績報告書

膜融合阻害による広域スペクトルを持った新規抗ウイルス薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18590453
研究機関北海道医療大学

研究代表者

岡崎 克則  北海道医療大学, 薬学部, 教授 (90160663)

研究分担者 井上 恵美  北海道医療大学, 薬学部, 助教 (80433423)
キーワードインフルエンザウイルス / ヘマグルチニン / αヘリックス / ペプチド / 新型インフルエンザ / 抗体医薬 / モノクローナル抗本
研究概要

昨年度、インフルエンザウイルスヘマグルチニン(HA)のC末端側サブユニット(HA2)に存在するαヘリックス領域のアミノ酸配列がH1〜H15亜型ウイルス間でよく保存されていることを見出し、本領域に含まれる10残基長のペプチドを培地中に添加することによってウイルス増殖を1/10程度に抑制できることを示した。感染細胞内で新たに合成されたHAの三量体形成を阻害することによってHAの輸送あるいは機能的発現を阻害するものと考えられたことから、本年度は、本ペプチドを積極的に細胞内に導入することによって本ペプチドの抗ウイルス活性を増強することを試みた。トランスフェクション試薬としてChariotを用いてウイルス感染前および後にペプチドを導入したが、いずれも増強効果は認められなかった。投与時のペプチドが既に三量体を形成しているために十分な効果を得られないのかもしれない。
新型インフルエンザに備えた抗体医薬を開発するため、H5およびH2亜型ウイルスに対するモノクローナル抗体の作製を試みた。H2およびH5亜型HA間で共通かつ分子表面に存在する7残基のアミノ酸配列を見出し、マウスI-A^bMHCクラスII分子結合カセットに挿入したペプチドを合成した。これをC57BL/6マウスに免疫し、SP2/O細胞を用いてハイブリドーマを作出した。得られた800余りのハイブリドーマのうち1クローンがA/Singapore/1/57(H2N2)の感染性を中和する抗体を産生していた。現在、効率を上げるためにMAPペプチドを用いてマウスの免疫を実施中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Proteolytic cleavage of glycoprotein B is dispensable for in vitro replication but required for syncytium formation of pseudorabies virus.2007

    • 著者名/発表者名
      K.Okazaki
    • 雑誌名

      Journal of General Virology 88

      ページ: 1859-1865

    • 査読あり
  • [学会発表] サリチル酸ナトリウムによるインフルエンザウイルスmRNA核外輸送に対する阻害機構の解明2007

    • 著者名/発表者名
      大澤 宜明、他
    • 学会等名
      第55回日本ウイルス学会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2007-10-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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