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2007 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルス複製効率の高い培養細胞の樹立と遺伝子型1bの感染クローンの作製

研究課題

研究課題/領域番号 18590454
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

杉山 和夫  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (10242520)

キーワードC型肝炎ウイルス / レプリコン / ウイルス複製 / 感染性クローン / 欠損ウイルス
研究概要

申請者らはこれまでにC型慢性肝炎再発患者の血清からRNAを抽出しlong RT-PCR法にてHCV非構造領域のcDNA(遺伝子型1b)を増幅し、そのサブゲノムレプリコンライブラリーから非常に複製効率の良いサブゲノムレプリコン、pSGT5、を樹立することができた。さらにlong RT-PCR法にて同じ血清からHCV構造領域のcDNAも増幅し、pSGT5へ挿入し、HCV全長レプリコンRNAライブラリーを作製した。これをHuh-7細胞へトランスフェクトすると、細胞内でコアタンパクの発現が認められたが感染性は認められなかった。
一方、エンベロープ1領域から非構造蛋白領域まで大きく欠損したcDNAが得られた。その存在意義を調べるために、欠損HCVをクローニングし塩基配列解析を行った結果、全てのクローンが同じin-frame breakpointを有し、かつ、それらのアミノ酸配列に不均一性があることが明らかになった。さらにその欠損HCV cDNAを同じ血清から樹立したサブゲノムレプリコンの上流に挿入したRNAを作製し培養肝癌細胞Huhに導入した結果、コアタンパクを含めたHCVタンパクの発現が認められた。これらのことから欠損HCVがHCVの複製、持続感染に役割を担っている可能性が示唆された。すなわち欠損HCVが全長HCVの複製にヘルパーとして働いている可能性があり、全長HCVと欠損HCVを同時にHuh-7細胞へトランスフェクトすることによって全長HCV複製の効率を高める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Establishment of a new HCV replicon from the recurrent HCV patient transplanted with liver2007

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama K
    • 学会等名
      14th International Meeting on Hepatitis C Virus&Related Viruses
    • 発表場所
      英国、グラスゴー
    • 年月日
      2007-09-09

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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