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2006 年度 実績報告書

TLR4に会合する新規分子PRAT4の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18590469
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

赤司 祥子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00325599)

キーワードTLR / PRAT4 / LPS
研究概要

TLR4会合分子としてPRAT4A,およびPRAT4Bを同定し、今年度は主にPRAT4A機能解析を中心に行った。1.TLR4/MD-2を介するLPS認識機構におけるPRAT4Aの機能解析
1)PRAT4Aの強制発現細胞やPRAT4A欠失細胞など作製し、LPS応答性に変化が生じないか検討する。
HEK293細胞やBa/F3細胞、マウス樹状細胞においてPRAT4Aに対するSiRNAによりPRAT4Aの発現を抑制すると、TLR4の細胞表面への発現が低下し、TLR4のリガンドであるLPS刺激による活性化も減弱した。このときmature typeのTLR4のバンドが消失していたことからPRAT4AはTLR4のimmature formに会合していてTLR4のmaturationおよび細胞表面への発現に必須な役割を果たしている可能性があると考えられた。
2)PRAT4Aのどの部分がTLR4と会合するのか検討する。
PRAT4A deletion mutant作製が完了し、免疫沈降や機能的解析を行っている。
3)PRAT4Aの生体内での機能解析のためノックアウトマウス作製に着手する。
ノックアウトマウスは完成し、解析中である。
4)PRAT4Aに対するモノクローナル抗体を作製する。
fusion proteinを作製しラットやウサギに免疫しモノクロ・ポリクローナル抗体の作製に成功した。これらの抗体を用いてendogeneousにもPRAT4AはTLR4と会合していることが明らかとなった。
2.抗体によるアポトーシス抑制機構とのかかわりの検討
1)Sa15-21による活性化シグナルに関してPRAT4Aの発現上昇・発現低下による影響の検討
現在解析中である。
3.PRAT4Aとホモロジーのある分子の検索
PRAT4Bをはじめすでにいくつか見つかっている候補分子について、ノックアウトマウスの作製にとりかかっている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Toll-like receptors (TLRs) and immune disorders.2006

    • 著者名/発表者名
      Akashi-Takamura S
    • 雑誌名

      J Infect Chemother 12

      ページ: 233-240

  • [雑誌論文] A protein associated with toll-like receptor 4 (PRAT4A) regulates cell surface expression of TLR4.2006

    • 著者名/発表者名
      Wakabayashi Y, Kobayashi M
    • 雑誌名

      J Immunol 177

      ページ: 1772-1779

  • [雑誌論文] Regulatory roles for MD-2 and TLR4 in ligand-induced receptor clustering.2006

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi M, Saitoh S
    • 雑誌名

      J Immunol 176

      ページ: 6211-6218

  • [雑誌論文] A molecule that is associated with Toll-like receptor 4 and regulates its cell surface expression.2006

    • 著者名/発表者名
      Konno K
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 339

      ページ: 1076-1082

  • [雑誌論文] Agonistic antibody to TLR4/MD-2 protects mice from acute lethal hepatitis induced by TNF-alpha.2006

    • 著者名/発表者名
      Akashi-Takamura S
    • 雑誌名

      J Immunol 176

      ページ: 4244-4251

  • [雑誌論文] Mechanism of anticancer host response induced by OK-432, a streptococcal preparation, mediated by phagocytosis and Toll-like receptor 4 signaling.2006

    • 著者名/発表者名
      Okamoto M
    • 雑誌名

      J.Immunother. 1

      ページ: 78-86

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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