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2007 年度 実績報告書

TLR4に会合する新規分子PRAT4の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18590469
研究機関東京大学

研究代表者

赤司 祥子  東京大学, 医科学研究所, 助教 (00325599)

キーワードTLR / PRAT4 / LPS
研究概要

今年度は主に作製したPRAT4Aノックアウトマウスの解析を行い、以下のような知見が得られた。
1.作製したPRAT4Aノックアウトマウスを用いた機能解析
1)PRAT4Aノックアウトマウス抽出細胞での解析
ノックアウトマウスより抽出・誘導した細胞ではTLR41MD-2のみならずTLR1、TLR2などの発現が低下していた。TLRリガンド刺激によるサイトカイン産生およびB細胞増殖では、これら細胞表面TLRのみならず、TLR3以外の細胞内TLRの応答も消失していた。PRAT4AがTLR4のみならずTLR9にも会合しこれらTLRのERからのtraffickingに必要であることがわかった。さらに細胞によってまたTLRの種類によってPRAT4Aの影響が異なることが分かった。
2)ノックアウトマウス個体レベルでの解析
エンドトキシンショックではワイルドまたはヘテロマウスで全例死んでしまう量でもPRA4AKOキメラマウスはすべて生存したことから、その発症にPRAT4A経路が必要であることがわかった。
さらにPRAT4Aに対するモノクローナル抗体を用いた治療応用の可能性を検討中である。
3)Sa15-21による活性化シグナルについてPRAT4関与の検討
PRAT4Aノックアウトマウスが栄養不良で早期に死亡するため抗TLR4/MD-2抗体(Sa15-21)による肝臓アポトーシス抑制効果の検討はできていない。PRAT4Aノックダウン細胞で15-21によるサイトカイン産生を検討したが特にワイルドタイプとの違いは見られなかった。
2.PRAT4とホモロジーのある分子の検索
見つかった候補分子のうちひとつはノックアウトマウス作製に成功し、また別のひとつはトランスジェニックマウスの作製に成功している。現在解析中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Cathepsins are required for Toll-like receptor 9 responses.2008

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto F, Saitoh S,
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 367

      ページ: 693-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Roles for LPS-dependent interaction and relocation of TLR4 and TRAM in TRIF-signaling.2008

    • 著者名/発表者名
      Tanimura N, Saitoh S,
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 368

      ページ: 94-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A protein associated with Toll-like receptor(TLR)4(PRAT4A) is required for TLR-dependent immune responses.2007

    • 著者名/発表者名
      Takahashi K, Shibata T, Akashi-Takamura S,
    • 雑誌名

      J Exp Med 204

      ページ: 2963-76

    • 査読あり
  • [学会発表] PRAT4AはTLRを介する自然免疫応答に必要である2007

    • 著者名/発表者名
      高村(赤司)祥子
    • 学会等名
      日本免疫学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-22
  • [学会発表] A protein associated with Toll-like receptor 4(PRAT4A)is required for TLR-dependent innate immune responses2007

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Akashi-Takamura
    • 学会等名
      The 7th Awaji International Forum on Infection and Immunity
    • 発表場所
      Awaji
    • 年月日
      2007-09-01
  • [学会発表] A protein associated with Toll-like receptor(TLR)4(PRAT4A) is required for innate immune responses to pathogens2007

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Akashi-Takamura
    • 学会等名
      13th International Congress of Mucosal Immunology
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      2007-07-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/kanseniden/index.htm

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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