研究課題/領域番号 |
18590494
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
村永 文学 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00325812)
|
研究分担者 |
熊本 一朗 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40225230)
宇都 由美子 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (50223582)
|
キーワード | 医療・福祉 / 薬学 / 医薬品副作用 / データウェアハウス / インターネットデータセンタ |
研究概要 |
本研究は、既に開発された薬剤疫学データウェアハウスの医薬品副作用シグナル検知システムを、医療用インターネット・データセンターに設置した医用データ管理システムと連携させ、そこに蓄積された情報を用いて、「外部から提供された医薬品副作用情報および相互作用情報に対するエビデンスレベルの格付け」と、「データマイニング手法を用いた副作用シグナル検知システムによる薬剤監査支援」を実現する手法を確立する。 平成18年度は、主に、薬剤疫学データウェアハウスシステムを構築し、総合病院情報システムの処方データを抽出し登録した。さらに併用禁忌・相互作用データベースを含む薬剤添付文書情報の登録を行い、併用薬に関する調査を行った。また、実験用の医療版インターネット・データセンターとして、医用データ管理システムサーバの立ち上げを行った。 平成18年度の具体的な研究の進捗と成果について説明する。 1.薬剤疫学データウェアハウスサーバおよび実験用医用データ管理システムサーバの立ち上げと、データベース構築を行った。 2.総合病院情報システムのデータを抽出し、連結不可能匿名化等のデータ変換を行なう為のデータクレンジング処理システムを開発した。 3.開発したデータクレンジングシステムを用いて、薬剤疫学データウェアハウスにデータ転送を行った。 4.構築した薬剤疫学データウェアハウスに薬剤添付文書データベースを登録した。 5.統計的手法を用い、検査結果項目単位で結果値の偏差等から、正常域からの開離(異常値)に対する重み付け係数を決定する手法の開発をおこなった。(試行中) 6.薬歴の変動と、検査結果の変動の関連性をスコアとして算定する手法の開発を行なった。(試行中) 平成18年度中には、計画していた重み付け係数や関連スコアの算定手法に関する評価を完了するまでは至れなかったが、平成19年度に引き続き評価を行う予定である。
|