研究課題/領域番号 |
18590496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宇都 由美子 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (50223582)
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研究分担者 |
熊本 一朗 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40225230)
村永 文学 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00325812)
大野 佳子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (20347107)
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キーワード | 服薬管理 / 薬歴DB / リスクマネジメント / コンプライアンス |
研究概要 |
本研究は、(1)患者が薬を服用できない理由を標準化し、それらの情報を収集することにより、明らかにされている副作用以外に、実際には薬を継続服用できていない実態をデータベース化することによって、服薬に対するコンプライアンスなど患者主体の医療の推進につなげる。(2)看護業務における与薬の確実性、安全性、効率性を追求した実施入力システムを開発し、服薬確認や薬をのめない理由など実施データによる薬歴データベースの構築、ならびに薬の看護師管理・患者管理の判断根拠をアセスメントデータとして蓄積し、安全な与薬業務を支援するシステム化とそれらによる電子看護記録の実現を目指す。(3)特定機能病院として地域における急性期医療の中核的な役割を果たしている本院において、持参薬の実態を明らかにし、DPC導入後の院内処方薬と持参薬の使用状況、さらにそれらの併用禁忌チェックの可能性などを明らかにし、リスクマネジメントに活かす。という3点を目的としている。 研究初年度である平成18年度は、看護師の与薬の機会を利用し服薬の確認とともに、服薬が中止に至った理由や服薬困難な原因について情報収集を行い、それらの情報を体系化し、蓄積することによって客観化を図った。体系化については、主体者を医師、患者、看護師に分類し、項目(患者状態変化、患者の訴え、ノンコンプライアンス、看護師の遅配、等)ごとの理由、詳細内容と細分化を図り、より具体的な情報収集ができるようにした。内服実施情報とともに、患者のDPC、処方、検査値、看護情報など、病院情報システムに蓄積されているデータとの相関や新しい知見の発見に繋がるDWHのDB設計を行い、一部実装を試みた。
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