研究課題/領域番号 |
18590499
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
佐倉 宏 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (70240710)
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研究分担者 |
菅野 宙子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90338971)
丸山 聡子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60318061)
岩本 安彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60143434)
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キーワード | 糖尿病 / データベース |
研究概要 |
電子カルテは公正・可視・保存性など多くの点で有用であり、急速に普及してきている。しかし、まだ診療と医事会計に利用されているにすぎず、臨床研究に応用する試みはほとんど行われていない。電子カルテは端末から入力された情報を瞬時に正確に処理・保存を行う必要がある基幹系システムと位置づけられる。一方、保存された膨大な医療情報を分析するためには、基幹系システムとは独立したデータマート(データウェアハウス)などの情報系システムを構築する必要である。我々はすでに糖尿病医療情報データマートの構築を行い、種々の解析を行ってきた。しかし、医事課情報、検査データ、処方などすでにデータベース化されている医療情報のデータマート化は比較的容易であったが、診療録に書かれているテキストの情報のデータマート化は困難であった。東京女子医科大学病院では2003年から外来部門が電子カルテ化されたが、糖尿病センターに通院する患者についてはできるだけテンプレートを用いて診療録を作成するような仕組みを作っていた。今年度は、ほとんどがテンプレートを用いて入力されている初診時情報(主訴・病歴・既往歴・家族歴、現症)のデータマート化を試みた。その結果、1年間に初診した約2,500名の患者の初診時医療情報をデータマートに統合することができた。そして、これらのデータマート化された医療情報を用いて、HbAlcの季節変動に関する検討、血糖コントロールを予知しうる初診時因子をはじめとする解析を行い、学会・論文を通じて発表した。
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