研究課題
基盤研究(C)
アポトーシス誘導サイトカインTRAILによるアポトーシスを増強する物質を未知の天然物質を含むライブラリーを用いて検索し、特に効果が認められた物質を2種類同定した。ひとつはタイ原産キク科植物Blumea balsamifera由来のフラボノイド(BB1と命名)であり、もうひとつは粘菌由来物質Cycloanthranilylproline-derivative(FCBと命名)であった。いずれの物質も多種の白血病細胞に対しTRAILとの併用による相乗効果を発揮した。相乗効果のメカニズムを詳細に解析し、それぞれに異なるメカニズムであることを解明した。その結果、将来的には抗がん剤として単剤で使用することも可能なポテンシャルと合理性をもつ物質であることがわかった。いずれの成果も定評ある雑誌に掲載された。
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