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2007 年度 実績報告書

前脂肪細胞の分化誘導活性を指標とした2型糖尿病治療薬シーズの探索

研究課題

研究課題/領域番号 18590512
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

及川 勉  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40120141)

研究分担者 五十嵐 康弘  富山県立大学, 工学部, 准教授 (20285159)
佐藤 眞友美  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (50124459)
キーワード2型糖尿病 / インスリン抵抗性改善作用 / アディポネクチン / 前駆脂肪細胞 / 分化誘導
研究概要

我が国においては、糖尿病患者の約95%はインスリン抵抗性を示す2型糖尿病である。しかし現在臨床応用されているインスリン抵抗性改善作用を示す2型糖尿病治療薬はチアゾリジン化合物しかない。従ってもしチアゾリジン骨格とは異なる構造と作用機構をもち、かつインスリン抵抗性を改善する化合物をも検索できるスクリーニング系が確立されたならば、2型糖尿病克服の起爆剤になると期待できる。我々はST-13前駆脂肪細胞の分化誘導活性を指標にすることによって、インスリン抵抗性改善薬シーズを検索できる新しいスクリーニング系を確立した。すなわち、インスリン抵抗性を改善する有力な鍵分子候補であるアディポネクチンの発現・分泌を促進する機能分子の探索とその作用機序の解析を本研究で行った。本年度は以下の点について研究を行った。
1.我々が確立したスクリーニング系を駆使して、ノビレチンがアディポネクチンの発現・分泌を促進することを前年度見出した。そこでその促進機構を解明するためにperoxisome proliferator activated receptor γ(PPARγ)アゴニスト作用をまず解析した。その結果ノビレチンにるアディポネクチン発現促進作用は、チアゾリジン誘導体とは異なりPPARγの活性化を介さない、という興味ある知見を見出した。またノビレチンのアディポネクチン発現促進作用に関与する分子中の官能基の同定も試み、一部明らかにすることができた。
2.新しいスクリーニング系を用いて微生物培養エキスからST-13前駆脂肪細胞の分化誘導活性を示す化合物の探索をさらに行い、活性体として3種類の化合物の単離・同定に成功した。その中の1つであるデクロログリセオフルビンについてはアディポネクチンの発現・分泌促進作用を定量的RT-PCR法ELISA、Western Blot法により解析した。その結果本化合物が外因性のインスリン非存在下で、アディポネクチンのmRNAの発現量、またアディポネクチンタンパクの分泌量を濃度依存的に促進する傾向を示すことを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 糸状菌が産生するdechlorogriseofulvinによるアティポネクチン発現促進作用2008

    • 著者名/発表者名
      浪川愛子, 倉貫早智, 佐藤眞友美, 安住美亜, 五十嵐康弘, 及川 勉
    • 学会等名
      日本薬学会第128年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2008-03-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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