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2007 年度 実績報告書

スタチンによる横紋筋融解発症のメカニズムの解明と遺伝子検査を用いた予測法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18590525
研究機関岐阜大学

研究代表者

竹村 正男  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80402155)

研究分担者 清島 満  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10171315)
斉藤 邦明  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (80262765)
キーワード高脂血症 / スタチン系薬剤 / 横紋筋融解症
研究概要

スタチン系薬剤による横紋筋融解症の発症メカニズムの解明と発症予測・予防のために、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)に悪性高熱症の責任遺伝子であるRyanodine receptor type1(RyR1)が発現していることを確認し、これにスタチン系薬剤を添加して細胞内カルシウム濃度の増加について検討した。その結果、Pravastatin以外のRosuvastatin,Simvastatin,Fluvastatin,Cerivastatindeでは細胞内Ca^<2+>増加が認められ、Rosuvastatinが最もその効果が大きかった。次いで、スタチン系薬剤を服用して血中CKが増加しなかった15例と増加した5例についてRosuvastatinを添加して比較したところ、細胞内Ca^<2+>濃度は後者において著しく高値を示した(p<0.0001)。また服用していない健常者45名はCKの上昇しなかった群と細胞内Ca^<2+>濃度において有意差は認められなかった。
スタチン添加による細胞内Ca^<2+>増加はSERおよびミトコンドリア由来と考えられる。また、IP_3受容体の特異阻害剤であるXestosponginCを加えて検討したが、このCa^<2+>放出がSERのIP_3受容体とRyRのいずれが原因かの判別をすることはできなかった。また、最も頻度の高いRyR mutationのgenotypeについてCK上昇の5症例で検討したが見出されなかった。今後他のgenotypeについての検索が必要である。
最後に、本研究における末梢血を用いた細胞内Ca^<2+>濃度測定はスタチン系薬剤による筋障害の予知に役立つものと考えられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] スタチン製剤による末梢血単核細胞に対するCa2+放出効果2008

    • 著者名/発表者名
      服部高幸, 他
    • 学会等名
      第47回日本臨床検査医学会東海北陸支部総会
    • 発表場所
      富山市
    • 年月日
      2008-03-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 脂肪肝患者におけるアポB48の測定2007

    • 著者名/発表者名
      古田伸行, 他
    • 学会等名
      第54回日本臨床検査医学会総会
    • 発表場所
      大阪市
    • 年月日
      20071122-25
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] NASH患者血中のCytokeratin-18測定の臨床的意義について2007

    • 著者名/発表者名
      服部高幸, 他
    • 学会等名
      第54回日本臨床検査医学会総会
    • 発表場所
      大阪市
    • 年月日
      20071122-25
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 小児メタボリックシンドロームと肝機能障害について2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺恒夫, 他
    • 学会等名
      第32回日本超音波検査学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-05-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 小児における脂肪肝とメタボリックシンドロームの関連性について2007

    • 著者名/発表者名
      林 恭子, 他
    • 学会等名
      第32回日本超音波検査学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-05-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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