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2006 年度 実績報告書

喫煙障害における酸化ストレスおよび遺伝子多型診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18590529
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

舩渡 忠男  京都大学, 医学部, 教授 (70165455)

研究分担者 藤田 正俊  京都大学, 医学部, 教授 (50190046)
高橋 裕子  奈良女子大学, 保健管理センター, 教授 (00346305)
池本 正生  京都大学, 医学部, 助教授 (80144385)
竹田 真由  京都大学, 医学部, 技術補佐員 (00423054)
キーワード喫煙 / 遺伝子多型 / 酸化ストレス
研究概要

喫煙が生体に酸化ストレスを加えていることを実証し、その制御機構として抗酸化作用を有する種々の酵素の遺伝子多型の違い、酵素活性の有無がタバコの酸化ストレスにどのように影響しているかを解明することを目的とした。喫煙者及び年齢・性別をマッチさせた非喫煙者を対象として、血清8-hydroxy-2'-deoxyguanosine(8-OHdG)濃度、血清superoxide desmtase(SOD)活性、さらに末梢血単核細胞からDNAを抽出して、細胞内解毒に関連すると考えられるglutathione S-transferase(GST)酵素ファミリー遺伝子であるGST1とGSTM1、抗酸化に関与すると考えられるparaoxonase-1(PON-1)について遺伝子多型をmultiplePCR/PCR-RFLP法にて解析した。その結果、喫煙者は非喫煙者に比べて血清8-OHdG濃度が局く、濃度にばらつきがあることが明らかとなった。そこで、血清8-OHdG濃度のばらつきが遺伝的背景によるものと推定した。解毒あるいは抗酸化に関連する遺伝子について解析を行ったところ、現在GST1,GSTM1,PON1遺伝子多型と血清8-OHdG濃度との間には明らかな相関性は得られていない。タバコの煙による酸化ストレス状態は、生体に存在する様々な抗酸化作用を有する酵素により調節されていりことが推察される。遺伝子多型に基づく単一の酵素活性の欠損、低下によって、酸化ストレス状態が極端化する可能性は少ないことが考察される。したがって、今後喫煙に関連する新たな酸化ストレスマーカーあるいは抗酸化物質の探索、ならびに相関する遺伝子多型の追求が必要とされる。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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