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2007 年度 実績報告書

睡眠時無呼吸症候群簡易検査法開発と生活習慣病との因果関係解明の為の疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590552
研究機関信州大学

研究代表者

野見山 哲生  信州大学, 医学部, 教授 (70286441)

研究分担者 藤本 圭作  信州大学, 医学部, 准教授 (70242691)
漆畑 一寿  信州大学, 医学部, 助教 (60362125)
塚原 照臣  信州大学, 健康安全センター, 講師 (50377652)
福嶋 義光  信州大学, 医学部, 教授 (70273084)
キーワード予防医学 / 疫学
研究概要

長野県内の1企業の全男性社員165名を対象に疫学調査を実施した。集団特性は、平均年齢43.4±11.5歳(平均±標準偏差)、身長169.6±6.0cm、体重68.1±11.0kg、BMI(body mass index)23.6±3.3kg/m^2、ESS値4.7±3.7点、AHI8.9±14.3回/時間であった。
・スクリーニング機器としてのSAS簡易モニターの評価、改良
PSGによるAHIとSD-101で検出した呼吸イベントとは、R=0.92(p<0.01)と高い相関関係を示した。AHI≧5を有病者とすると、SD-101の検出感度は0.98、特異度は0.42、またAHI≧20を基準とすると、感度は0.83、特異度は0.94であり、SD-101は高い測定感度を有すると考えられた。SD-101は呼吸運動を正確に評価することが可能である。また、従来の測定装置と異なり、測定中にセンサーが脱落するようなことがない点も睡眠呼吸障害のスクリーニングにおいて有用である。
・SASと種々の生活習慣病との関連の評価
AHI重症度分類別では、正常群103名(AHI<5)、軽症群34名(5≦AHI<15)、中等症群12名(15≦AHI<30)、重症群16名(AHI≧30)であった。5≦AHIかつ11≦ESS値をSASと定義した場合、5名が条件を満たした。また、5≦AHI<15群、15≦AHI群における、AHI<1群と比べた際の生活習慣病のオッズ比をロジスティック回帰分析によって求めた。AHI<1群と比べた際の15≦AHI群における高血圧症のオッズ比(95%CI)は、粗オッズ12.00(3.90-36.96)、年齢調整後5.47(1.59-18.82)、年齢およびBMI調整後3.01(0.80-11.37)であった。AHIが重症化した群において生活習慣病合併のリスクが高まっている傾向がみられた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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