研究課題/領域番号 |
18590555
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
戸田 雅裕 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90362714)
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研究分担者 |
森本 兼曩 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20143414)
中山 邦夫 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80346197)
呂 玉泉 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90362722)
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キーワード | 唾液 / ストレス / ライフスタイル / コルチゾール / クロモグラニンA / アミラーゼ / テストステロン |
研究概要 |
前年度までの基礎調査で、交感神経-副腎髄質(SAM)系の活性を反映する新しいストレスマーカーである唾液中クロモグラニンAは、Di-stress(悪いストレス)のみならず、高揚感や満足感といったEu-stress(良いストレス)の指標として有用であるとの知見を得たが、今年度はさらに調査を発展させ、2泊3日の短期ツアー旅行が唾液中クロモグラニンAに及ぼす影響を調査した。その結果、旅行中には高揚感・満足感によるものと思われる唾液中クロモグラニンAレベルの有意な上昇が認められ、短期ツアー旅行がストレス医学の観点からも有効であることが示唆された。 また、今年度は新たなストレスマーカーの開拓にも着手した。手始めに、唾液中クロモグラニンAと並び交感神経-副腎髄質(SAM)系の活性を反映する新しいストレスマーカーとして注目されている唾液中α-アミラーゼについて食事の影響を調査した。食事がストレスマーカーに及ぼす影響を知ることは、唾液採取前の適切な絶食期間を決定するために非常に重要である。その結果、食事を摂取した直後には唾液中α-アミラーゼレベルは有意に上昇し、60〜90分で元のレベルに回復することが明らかとなった。加えて、以前我々が唾液中クロモグラニンAについて行った同様の調査では食事の摂取による変化を認めておらず、交感神経-副腎髄質(SAM)系の活性を反映する2つのマーカーが必ずしも一致した反応を示さないことが示唆された。
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