研究課題/領域番号 |
18590559
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
有澤 孝吉 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサインス研究部, 教授 (30203384)
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研究分担者 |
六反 一仁 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)
上村 浩一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (50346590)
日吉 峰麗 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30363162)
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キーワード | カドミウム曝露集団(ヒト) / ストレスチップ / クラスター解析 / 四塩化炭素 / 肝障害 / プロテオーム解析 / タンパク質相対定量 |
研究概要 |
秋田県の女性20人(平均年齢68.7歳、カドミウム曝露群)、および、・性・年齢を個人々ッチさせた長崎県の女性20人(平均年齢67.6歳、非曝露群)を対象として、末梢血白血球からmRNAを抽出し、DNAマイクロアレイを用いて遺伝子発現の変化を検討した。カドミウム曝露群で有意に発現が増加した遺伝子が137個、発現が減少した遺伝子が80個同定された。この中から、遺伝子発現の程度と血液・尿中カドミウム濃度との相関が高い、または生物学的に重要な機能を持つなど、設定した基準を満たす17遺伝子を選び出し、リアルタイムPCRで確認を行った。リアルタイムPCRで有意な変動を示した遺伝子はCASP9、HYOU1、SLC3A2、SLC35A4、ITGAL、SLC19A1、BCL2A1、GPX3、TNFRSF1B、COX7Bであった。TNFRSF1B、BCL2A1、CASP9は、アポトーシス関連遺伝子、HYOU1、TXN2、GPX3はストレス応答に関連する遺伝子であった。また、SLC3A2、SLC35A4、SLC19A1は輸送体関連遺伝子であった。以上の結果から、カドミウム曝露による酸化ストレス、アポトーシス誘導と輸送体関連遺伝子の発現変化など、特徴的な所見が明らかとなった。 一方、内分泌撹乱化学物質の一つであるビスフェノールA(BPA)の曝露実験では、ラットにおいて出生匹数の減少は確認されなかった。そこで、今年度は、四塩化炭素によるラット肝障害時に変動する蛋白質を2次元電気泳動、質量分析、安定同位体を用いたプロテオーム解析によって網羅的に検討した。その結果、急性肝障害に伴い、代償的に、対照群に比較して5倍以上発現上昇する酵素を見出した。現在、その生理学的意義を、免疫組織化学的方法などを用いて検討している。
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