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2006 年度 実績報告書

口腔衛生と心血管疾患の関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590591
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

井上 和男  東京大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70275709)

研究分担者 豊川 智之  東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (40345046)
キーワード社会医学 / 循環器・高血圧 / 歯周病 / 口腔衛生
研究概要

平成18年度においては、ベースラインとして平成16年に取得されたアンケート調査項目のデータチェック作業(不適合データをチェックし、処理ないし解析データから削除)を行った。その後、歯周病に関連する指標と、虚血性心疾患(心筋梗塞と狭心症)の現病歴との関連を調べた。
今回の解析に必要な情報が全て得られた分析対象者31,894人(男性7,033人、女性24,861人)の平均年齢±標準偏差は、男性41.9±10.7歳、女性44.1±10.5歳であった。虚血性心疾患を現在治療している者は174名であった。歯周病の指標として、1)喪失歯数(智歯、歯列矯正を除く)、2)5本以上の喪失歯、3)歯周炎(自己申告)、4)歯周病リスク数(歯茎からの出血、歯の動揺、口臭の3項目のうち、あてはまる項目数)の4つを設け、消化性潰瘍(胃・十二指腸)の有無を従属変数としてそれぞれロジスティック回帰分析を行った。共変量としては、年齢、性別、Body Mass Index、喫煙歴、飲酒歴、高血圧、糖尿病、ストレス(職業性ストレス簡易調査票による)、そして歯磨き回数を用いた。
その結果、歯周病の指標各々の4つのモデルのすべてにおいて、これらの歯周病指標と虚血性心疾患との間に有意な関連がみられた。しかも、虚血性心疾患の発生や進行に影響を与えると考えられる主な要因について調整を行ったうえでもなお、歯周病との間に有意な関連が確認された。しかしながらベースラインデータを用いた横断研究であるため、今後は健診データと照らし合わせた分析や縦断的研究などにより、この関連をさらに検討する必要がある。
なお、この結果については2006年5月、日本産業衛生学会総会において発表しており、医学雑誌に投稿予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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