研究課題/領域番号 |
18590596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石崎 達郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30246045)
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研究分担者 |
今中 雄一 京都大学, 医学研究科, 教授 (10256919)
関本 美穂 京都大学, 医学研究科, 講師 (00244583)
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キーワード | 医療費 / 介護費 / 入院医療 / 施設介護 / 居住介護 |
研究概要 |
I.自治体における医療費と介護費の分析 滋賀県の33市町を解析単位として、老人医療費と介護保険給付費を把握し、医療費と介護費の状況を検討した。平成16年における1年間の老人医療費と介護費の合計は、最高270億円(大津市)、最低6億円(余呉町)であった。65歳以上の高齢者一人あたりの医療費・介護費では、最高91万円(豊郷町)、最低71万円(安土町)となっていた。入院医療費と施設介護費、入院外医療費と居宅介護費の二つに分け、施設・居宅の内訳を比較したところ、県全体の平均は施設53%、居宅47%となっており、33市町のいずれにおいてもほぼ同様な割合であった。ところが、入院医療費が低額の自治体では施設介護費が高額となる傾向が認められ、入院医療と施設介護との間には何らかの関連がある可能性がうかがわれた。今後は、社会経済指標を用いて、医療費・介護費の関連を更に検討する予定である。 II.入院医療における入院患者の高齢化と医療費構造の分析 入院診療データベースが整備されている医療機関(約500床)において、過去数年間に入院医療を受けた全退院患者(1施設1年間で約10,000件)の各入院医療における診療情報を収集した。診療した情報は、年齢、性別、入退院年月日、病名(疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回修正)、処置の内容、入院医療費、診療報酬明細書データ等であった。観察期間を3か月毎に区切り、四半期毎に65歳以上の高齢入院患者割合や入院医療費総額、薬剤費、検査画像診断費、手術処置麻酔費を求め、経年変化が認められるかどうか検討した。 高齢患者割合は、1999年4-6月期から2000年1-3月期まで50%程度であったが、2000年4-6月期以降は55%程度になっていた。入院医療費については、総額・薬剤費・検査画像診断費・手術処置麻酔費のいずれにおいても、顕著な経年変化は認められなかった。
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