1.感染症発生動向調査データの収集と整理 1980年以降の感染症発生動向調査データを精査し、全国47都道府県および北海道の21医療圏の麻疹と流行性耳下腺炎について、週毎のデータに整理すると共にデータベース化のための電子データに変換した。 2.データベースシステムの構築 今回の経費で購入したコンピュータを用いて、膨大な情報からでも高速かつ柔軟にデータの検索と抽出が行える感染症発生動向調査データベースシステムを構築した。構築に際して採用したソフトウエアはWebサーバー用としてはApache、データベースサーバー用としてはMySQLであり、サーバーサイドスクリプティング言語はPHPである。本サーバーに上記1のデータを格納して、インターネットで情報提供提供できる環境を整備した。 3.感染症流行予測アルゴリズムの確度向上の為のデータ解析 今回の経費で購入したデータマイニングソフトウエア(S-Plus)を用いて、感染症の流行現象に有意な相関現象やパターンの検出を試みたところ、長期的流行の推移に季節変動および循環変動が確認でき、流行予測アルゴリズム確度向上のための基礎的データの解析を行った。 4.数値データの可視化プログラムの開発 数値データ可視化プログラムを開発して上記2のサーバーコンピュータにインプリメントした。本可視化プログラムは、PNG画像とFlashアニメーション表示の二つの形式を用意している。どちらの形式も、インターネットにつながれたコンピュータからの任意の要求に応じて、サーバーコンピュータに蓄積された数値情報を自動的に画像またはFlashアニメーションに変換して、ホームページ上に表示することができる。
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