頭髪、母乳及び臍帯のメチル水銀モニタリングによる妊婦のメチル水銀耐用摂取量の推定

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18590605
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 公衆衛生学・健康科学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 安藤 哲夫 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10107865)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 胎児 / メチル水銀曝露 / 授乳形態 / 頭髪水銀濃度 / 成長・発達 / 歩き始め / 発現時期

研究概要

M町における252組の母児調査で児のメチル水銀曝露の成長・発達への影響を検討した。母の頭髪総水銀濃度の幾何平均濃度は1.60ppmであった。母乳を与えた期間が長いほど母の頭髪水銀濃度は低く、1ヶ月間の母乳の授乳によって1.065ppmの頭髪水銀濃度が低下したことが回帰係数から算出できた。出産間隔が短いと母の頭髪水銀濃度は高かった。母乳の授乳期間が長いほど児の独り歩きの時期が誕生日を含めてそれ以降の児が多くなる頻度が高かった。