研究課題/領域番号 |
18590608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
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研究分担者 |
竹中 洋 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40137162)
浜 雄光 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90315953)
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キーワード | スギ花粉症 / 免疫 / アレルギー疾患 / 疫学 / IgE抗体 |
研究概要 |
京都府南部のあるの町の唯一の公立小中学校の児童生徒を対象として、2006年5月に質問票による調査と血清検査を行った。当年の当該地域の2〜4月のスギ花粉飛散量はダーラム式補集法により合計1492個と中等量であった。小中学校在籍者348人のうち275人(79.0%)に血清検査を行ったところ、スギ花粉特異的IgE抗体の分布は陰性が38.1%、CAPスコア1が7.2%、2-3が25.1%、4以上が29.5%であった。ダニ特異的IgE抗体の分布は、陰性が46.9%、CAPスコア1が5.0%、2-3が17.4%、4以上が30.5%であった。このうち当年の症状に関する質問に回答があった264人のうち、スギ花粉抗体が陽性で当年3〜4月にスギ花粉症様症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、鼻がかゆい、目がかゆい、涙が出る、目がごろごろするのいずれか)が出た者(確定者+疑い者)は49.2%であり、症状が3週間以上続いた者(確定者)は24.2%であった。 また1994年からの全観察の分析では、ある観察年においてスギ抗体価が陽性となることに関連する要因は、男子であること、観察時の年齢が高いこと、観察年および出生翌年のスギ花粉飛散量が多いこと、出生年コホートが新しいこと、生まれ月がスギ花粉飛散シーズンの直近(秋〜冬)であることであった。スギ抗体価定量値の平均は、年齢が高くなるほど高値であり、出生コホートが新しくなるほど若年時から高値をとる傾向が見られたが、高学年になるほどその差は小さくなった。
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