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2007 年度 実績報告書

妊娠期の母親のライフスタイルと児童の注意欠陥多動性障害に関する症例対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590609
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

吉益 光一  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40382337)

研究分担者 清原 千香子  九州大学, 医学研究院, 講師 (00169963)
山下 洋  九州大学, 医学研究院, 講師 (20253403)
宮井 信行  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40295811)
宮下 和久  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
吉川 徳茂  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10158412)
キーワードADHD / 妊娠期のライフスタイル
研究概要

基本的に平成18年度の実施形式を踏襲して調査を継続した。平成19年度に明らかになった問題点として、精神科もしくは小児科外来を継続して受診している和歌山県内のADHD症例の調査が、すでに平成18年度にほぼ終了し、新規のADHD症例の母親に面接を実施することが困難であることが判明した点である。すなわち軽症のADHD児童は、受診した場合でも学校や家庭などの環境調整に関するアドバイスを主治医から受けるに留まり、1〜2回の受診のみで終了するため、治療期間中に面接を実施することが困難である。換言すれば、面接を実施した症例には重症例が多いというバイアスの存在を示唆している。事実、面接実施症例のADHD RS-IV得点は約30点(54点満点)であり、14〜16が境界域とされていることからも、重症例が多いと言える。
以上の問題点を踏まえながら、主要結果を概説する。調査は平成20年4月までに対象地区を大阪府や三重県まで拡大し、症例児童および母親84組、対照児童および母親232組を対象に面接調査を実施した。主な結果は下記の通りである。
1.妊娠中の喫煙は児童のADHD発症に関与している可能性が示唆された(性補正オッズ比1.7、95%CI 0.9-3.3)
2.妊娠中の飲酒と児童のADHDには関連性が認められなかった。
3.妊娠中の中等度以上の精神的ストレスは児童のADHDと強い関連が認められた(性補正オッズ比3.1、95%CI 1.8-5.5)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 児童の注意欠陥多動性障害と妊娠期の母親の精神的ストレスの関連性2008

    • 著者名/発表者名
      吉益 光一, 他4名
    • 学会等名
      第78回日本衛生学会
    • 発表場所
      熊本県熊本市
    • 年月日
      2008-03-29
  • [学会発表] 児童の注意欠陥多動性障害と妊娠期の母親の喫煙の関連性2007

    • 著者名/発表者名
      吉益 光一, 他5名
    • 学会等名
      第66回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      愛媛県松山市
    • 年月日
      2007-10-24
  • [学会発表] 児童の注意欠陥多動性障害と食事における鉄分不足の関連性(第2報)2007

    • 著者名/発表者名
      吉益 光一, 他3名
    • 学会等名
      第54回日本学校保健学会
    • 発表場所
      千葉県市川市
    • 年月日
      2007-09-14

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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