研究課題/領域番号 |
18590611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小野田 敏行 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00254748)
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研究分担者 |
板井 一好 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (10048572)
吉田 雄樹 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (80254762)
中村 元行 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40172449)
坂田 清美 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50225794)
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キーワード | 基本健康診断 / コホート研究 / 尿中微量アルブミン / 脳卒中発症登録 / 心疾患発症登録 |
研究概要 |
平成14年から16年にかけて岩手県北の広域において、市町村の行う基本健康診査において、研究参加に同意を取得した者を対象に尿中微量アルブミンなどの追加検査と生活問診、頻度法による食事調査開始時調査を実施し、26,472名(うち女17,310名)のコホート集団のデータベースが既に作成されている。本年度は作成されたデータベース上のデータについて横断的な解析を行い、外れ値について原調査票に戻り確認した。記載事項の判読の誤りについて修正するとともに、明らかな記載上の誤りについては欠損値としてデータベースの修正を図った。また、尿中微量アルブミンの分布について検討した。健診時に採取した尿から尿中微量アルブミンを測定する場合は通常、尿中クレアチニン濃度で除してアルブミン指数とするが、分布型から考察すると特に女においてはクレアチニン濃度にばらつきが多く、過補正となっているものと思われた。 平成17年末までの住民情報の追跡を行った地域について、男女別に尿中微量アルブミンと死亡および脳卒中罹患の状況の関連を検討した。男女ともにアルブミン指数が高い群では死亡の相対危険度が高い傾向がみられたが有意ではなかった。女ではアルブミン指数が高いほど有意に脳卒中罹患が増加した。次年度では他地域の追跡データを加えるとともに、同地域で行われている心疾患発症登録の情報と照合することにより、尿中微量アルブミンが死亡および循環器疾患に及ぼす影響を定量的に評価し、健診における同検査の意義についてエビデンスを提供する。
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