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2008 年度 実績報告書

日本語で書かれた患者向け文書の適切性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590613
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

野呂 幾久子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10242752)

キーワードインフォームド・コンセント / 説明文書 / 適切性 / 患者アウトカム / わかりやすさ / 安心感 / 評価法 / SAM
研究概要

1IC説明文書のあり方が患者アウトカムに与える影響を明らかにするための研究
前年度までの研究で明らかになったIC説明文書の問題点を改善することが,実際に患者アウトカムの向上につながるのか否かを検討した.1種類のIC説明文書から、わかりにくい/わかりやすい文書を作成し,それぞれに情緒的配慮の記述を加えない/加えるという変更を加え、4種類の文書を作成した。
各文書を読んだ読み手の患者アウトカム(理解度・安心感・満足度・意思決定)を比較し、どのような影響があるのかを調べた.その結果、1)IC説明文書をわかりやすくすることは理解度向上、不安感の軽減、満足度の向上につながる、2)情緒的配慮の記述の有無は患者アウトカムに直接的には影響しないが、わかりにくいIC説明文書に加えると満足度が低くなる、3)意思決定はわかりやすさや情緒的配慮の記述の有無により影響を受けなかったことから、意思決定は別の要因により影響されると考えられる、などの点を指摘した。
2患者向け文書の適切性を評価するための方法を開発するための研究
IC説明文書を含む患者向け文書を患者にとってより適切なものに改善するためには,文書の適切性を評価する方法が不可欠である.欧米で汎用されている評価法“Suitability Assessment of Materials(SAM)"を日本語,日本文化向けに変更し,日本語で書かれた患者向け文書を評価するための方法を開発し、提案した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] インフォームド・コンセント説明文書についての患者の理解度・評価と医療従事者の推測2008

    • 著者名/発表者名
      野呂幾久子, 邑本俊亮
    • 雑誌名

      日本保健医療行動科学会年報 23

      ページ: 120-132

  • [学会発表] Gender Effects on Students' Communication Style in OSCE Medical Interviews.2008

    • 著者名/発表者名
      Ikuko Noro I, Keiko Abe
    • 学会等名
      European Association for Communication in Health
    • 発表場所
      Oslo, Norway
    • 年月日
      20080902-20080905
  • [学会発表] 医学生のジェンダー差とコミュニケーション・スタイルの関係2008

    • 著者名/発表者名
      野呂幾久子, 阿部恵子
    • 学会等名
      日本医学教育学会第40回大会
    • 発表場所
      東京医科大学
    • 年月日
      20080000
  • [学会発表] インフォームド・コンセントのための説明文書のわかりやすさ, 安心感と患者の文書理解, 評価, 同意行動の関係2008

    • 著者名/発表者名
      野呂幾久子, 邑本俊亮
    • 学会等名
      医療の質・安全学会第3回学術集会
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2008-11-22
  • [図書] 暴言・暴力を予防する患者とのコミュニケーション. 和田耕治(編)『ストップ! 病医院の暴言・暴力対策ハンドブック』2008

    • 著者名/発表者名
      野呂幾久子
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      メジカルビュー社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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