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2007 年度 実績報告書

スギヒラタケの毒性物質解明と急性脳症発症メカニズムとの関係

研究課題

研究課題/領域番号 18590632
研究機関浜松医科大学

研究代表者

権守 邦夫  浜松医科大学, 医学部, 助教 (10006744)

研究分担者 鈴木 修  浜松医科大学, 医学部, 教授 (70093044)
キーワード急性脳症 / スギヒラタケ / 青酸濃度 / ヘッドスペースGC法 / イオンクロマトグラフィ
研究概要

1.スギヒラタケの採取:平成18年度と同様にスギヒラタケを採取した。採取は平成16年秋に原因不明急性脳症が多発した秋田県と新潟県で行った。採取地が遠隔地のため,採取日をきのこ発生最盛期に合わせることが難しく,採取量は十分とは言えないが採取したきのこは実験まで冷凍庫に保管した。
2.青酸濃度の年比較:平成18年度に引き続き,きのこ中の青酸濃度を発生年で比較するため,昨年とほぼ同様の地点でスギヒラタケを採取した。青酸濃度の測定には科学研究費で購入したヘッドスペースオートインジェクターを備えたガスクロマトグラフを用いた.平成17年に採取したスギヒラタケの青酸濃度と比較すると平成18年度と同様に低い青酸含量であり,年ごとに低下する傾向が見られた。
3.きのこ中青酸含量への塩化ナトリウムの影響について:昨年に引き続きスギヒラタケの発生初期から塩化ナトリウム水をきのこに散布し,成長したスギヒラタケ中の青酸濃度をガスクロマトグラフィで測定した。塩化ナトリウムを散布する操作は新潟県森林研究所に依頼した.しかし,選択したきのこの青酸含量がもともと低かったために,塩化ナトリウムの影響を明らかにすることはできなかった.さらに多くの地点で,散布するきのこを増やして実験する必要性があった。
4.イオンクロマトグラフィによる検査:ガスクロマトグラフィにより青酸濃度を測定してきたが,イオンクロマトグラフィにより、より高感度な分析が可能であることが確かめられたので,きのこ中の青酸測定法を考案してみた。この方法は従来,液体を測定する方法であったが,方法を改良しきのこのような固体でも測定が可能となった.その結果,ガスクロマトグラフィよりもイオンクロマトグラフィは23倍高感度で測定できることがわかった。また青酸代謝酵素ロダネーゼの活性測定への応用についても検討してみた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] スギヒラタケ含有青酸濃度について2007

    • 著者名/発表者名
      権守 邦夫、松本 則行、南方 かよ子、野澤 秀樹、渡部 加奈子、鈴木 修
    • 学会等名
      第91次日本法医学会総会
    • 発表場所
      秋田ビューホテル(秋田市)
    • 年月日
      2007-05-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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