C57BL/6マウスのwild typeとALDH2 knock outマウスにエタノール(2g/kgと4g/kg)を投与し、40分後と120分後に屠殺し、前頭葉を採取し、Choline acetyltransferaseとAcetylcholine esteraseの発現をmRNA、Western blot、Acetylcholine esteraseを分光学的に測定した。 ALDH2 knock outマウスのエタノール投与40分後では、エタノール(2g/kg)投与ではCholine acetyltransferaseとAcetylcholine esteraseのmRNA発現は、それぞれ対照群の約55%、63%に低下し、エタノール(4g/kg)投与ではCholine acetyltransferaseとAcetylcholine esteraseのmRNA発現はそれぞれ約74%、77%に低下した。Acetylcholine esteraseの活性は対照群の約71%に低下した。エタノール投与120分後では、Choline acetyltransferaseのmRNA発現のみがエタノール2g/kg投与で対照群の約77%に、4g/kg投与で約80%にそれぞれ低下したのみであった。 C57BL/6マウスのwild typeでは、エタノール4g/kg投与40分後にCholine acetyltransferaseのmRNA発現が対照群の約65%に低下していることが観察された。 C57BL/6マウスのwild typeとALDH2 knockoutマウスにエタノール(2g/kgと4g/kg)を投与した時のピークエタノール濃度に差は見られなかったが、ピークアセトアルデヒド濃度はknock outマウス(約252μM)がwild typeマウス(約23μM)よりも非常に高濃度であった。
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