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2006 年度 実績報告書

腐乱死体における溺水域の推定に有用な珪藻及び水棲細菌の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18590640
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮崎大学

研究代表者

湯川 修弘  宮崎大学, 医学部, 教授 (30240154)

研究分担者 酒井 正博  宮崎大学, 農学部, 教授 (20178536)
柿崎 英二  宮崎大学, 医学部, 助手 (70284833)
松田 洋和  宮崎大学, 医学部, 助手 (10363582)
キーワード溺死診断 / 珪藻 / 水棲細菌 / 海洋細菌 / プランクトン / 汽水域 / 塩濃度
研究概要

本研究では溺水域(淡水・汽水・海水)の推定に有用な水棲微生物を検討するため,水の塩濃度と,珪藻及び水棲細菌の関係について調査をおこなうこととした.本年度は以下の項目について検討した.1.[各水域での水の採取]宮崎県内の2つの河川(大淀川及び一ツ瀬川)について干潮時と満潮時にそれぞれ計17箇所から水を採取した.また各地点において表層と底層の2箇所から水を採取した.2.[各サンプル水の塩濃度及びpH]水の塩濃度を,3つのタイプ,即ち0.05%以下を-,0.06%-2.8%を+,2.8%以上を++に分類すると,各採水地点の塩濃度は上流から表層,底層共に-の水域,表層が-,底層が+ないし++の水域,表層,底層共に+ないし++の水域に分かれた.また各地点におけるpHの値は,7.4-8.2の範囲内で塩濃度とほぼ同様の変動を示した.3.[各サンプル水中の珪藻について]各地点の水50mlを用いて通常の砂皿上壊機法と同様の条件で3時間壊機処理し,珪藻の数,大きさ及び種類について検討した.淡水中に認められる珪藻類の中で,大きさと形に特徴を示し,海水中では殆ど認められない種類が認められた(大型の波状目珪藻のうち,50μm以上のSynedra spp.及びFragilaria spp., Cymbella spp.).また海水中に認められた珪藻類の中でも,形態的特徴を有し,淡水珪藻との識別が容易な種類がいくつか示された(落花生型のDiploneis spp.,大型のThalassiosira spp.及びCoscinodiscus spp., Actinoptychus spp., Chaetoceros spp.,その他Biddulphia spp., Dictyocha spp.渦鞭毛藻類).さらに汽水域で認められる海水珪藻としては落花生型のDiploneis spp.が高頻度に検出された.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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