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2007 年度 実績報告書

過酸化脂質の新しい測定法の開発,およびその感染症病態における関与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18590644
研究機関順天堂大学

研究代表者

木村 博子  順天堂大学, 医学部, 准教授 (00053299)

研究分担者 内田 浩二  名古屋大学, 生命農学学研究科, 准教授 (40203533)
キーワード4-ヒドロキシ2ノネナール / 酸化ストレス / 時間分解蛍光イムノアッセイ / LPS / ニトロチロシン / ニトロトリプトファン / 自然高血圧発症ラット
研究概要

1)新規酸化ストレス関連バイオマーカーとして18年度に開発したニトロトリプトファンのイムノアッセイを行い,すでに開発したHNEやニトロチロシン(NT)との関連について検討した.国立循環器病センターとの共同研究で提供された健康な人(30歳代から70歳代)の血清170検体についてのHNE,NT,ニトロトリプトファンの測定をおこない,これらのマーカーの男女差,年代による値の変化を知ることができた.また,これらの検体で得られた各年代の正常値と比較して慢性心不全患者,急性心不全患者血清中の酸化ストレスの変化について検討した.血清中のHNEやNT,ニトロトリプトファン濃度は年代が上る程低くなり,NTやニトロトリプトファンは性差がなかったが,mEは50代のおそらく閉経期から女性が高くなる傾向を示した.また,HNEは慢性心不全患者では正常人より高かったが,急性心不全患者では回復期からむしろ上昇する傾向が認められた.この理由についてさらに犬を用いた二つの疾患のモデルで検討を行い,臨床診断システムに役立つかどうかを今後検討する.
2)東京女子医大循環器内科から提供された睡眠時無呼吸症候群のヒト血漿検体のHNEを測定し,予備実験において,血中HNEの上昇を確認したのでさらに事例を増やして検討する.治療用の装具の有用性はHNEの減少としては認められなかった.今後,治療効果に関係があるかどうか有意差が得られるまで測定数を増やして行う.
3)時間分解蛍光顕微鏡とEu蛍光ラベル剤を用いて,ストレプトゾトシン投与ラット腎臓のニトロチロシンを視覚化し,他の蛍光ラベル剤より特異性が非常に優れていることを見いだした.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mental stress induces sustained elevation of blood pressure and lipid peroxidation in postmenopausal women2008

    • 著者名/発表者名
      Keiko Morimoto
    • 雑誌名

      Life Sciences 82

      ページ: 99-107

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Quantitative evaluation of time-resolved fluorescence microscopy using a new europium label:Application to immunofluorescence imaging of nitrotyrosine in kidneys2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Kimura
    • 雑誌名

      Analytical Biochemistry 372

      ページ: 119-121

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A novel sensitive immunoassay method based on the Invader technique2008

    • 著者名/発表者名
      Min-Jue Xie
    • 雑誌名

      Analytical Biochemistry 374

      ページ: 278-284

    • 査読あり
  • [学会発表] Quantification of 4-hydroxynonenal(HNE)induced by lipopolysaccharide in rat liver and identification of HNE-modified protein,a fragment of GRP782008

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Kimura
    • 学会等名
      Biomarkers of Oxidative Stress in Health and Diseases
    • 発表場所
      Osaka,Japan
    • 年月日
      20080116-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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